梅野 虎党へ「恩返ししたい」球宴ファン投票中間発表ダントツ1位 2度目の大舞台で活躍必ず

[ 2019年5月29日 05:30 ]

オールスターのファン投票を呼びかける梅野 (撮影・奥 調)
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 阪神―巨人戦は28日、降雨のため中止となった。阪神にとっては今季初の中止。「マイナビオールスターゲーム2019」(第1戦=7月12日、東京ドーム、第2戦=同13日、甲子園)のファン投票中間発表でセ・リーグ捕手部門1位の梅野隆太郎捕手(27)は「恩返しがしたい」と、虎党への感謝を口にした。

 セ・リーグ捕手部門でダントツの得票数を獲得している梅野は、晴れやかな表情で喜びを語った。

 「野球選手の価値というか、全国の野球ファンの人から投票されるのはすごく光栄。周りは見てくれているんだな、とうれしい気持ちになりました」

 28日現在で集まった2万5802票は1万2381票の2位の巨人・小林にダブルスコアを付けている。喜びの言葉を繰り返した梅野とは違い、多くのファンは「当然」と冷静だろう。それもそのはず、今季は48試合でリーグ5位の打率・320。盗塁阻止率は同2位・400。4月9日DeNA戦でサイクル安打を記録するなど、打てる捕手としても3位のチームを支えている。

 「もし選ばれて、甲子園という舞台でプレーすることができれば、ファンの皆様に恩返しがしたい」

 第2戦は本拠地・甲子園での開催。大声援を受ける日頃の恩返しを強く誓う。

 選出されれば17年以来2年ぶり2度目となる。「あの時は“まさか自分がオールスターなんて”という気持ちが強くてあたふたしてた」。緊張の2文字に彩られた前回の初出場。「2回目もし選ばれたら、普段と変わらない気持ちでプレーして、恩返しがしたい」と誓った。

 「新たに(1位に)出てきてもおかしくない選手がいっぱいいるので。タイガースからたくさん出場できたらと思います」

 選出圏内のジョンソン、近本に加え、ドリス、大山、木浪が次点に位置している。選出人数が増えるということは、チーム状態が良いことの裏返し。大人数での出場を願わずにはいられない。

 「もし選ばれたら…」と繰り返したように最終結果発表は6月24日とまだ先だが、成績を見れば、その可能性はかなり高いと言える。猛虎の正捕手どころか、球界の正捕手へ。その階段を軽快に駆け上がっている。(巻木 周平)

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2019年5月29日のニュース