「がんサバイバー」がメジャーでデビュー 6回無失点と好投

[ 2019年5月29日 14:03 ]

メジャー・デビューを果たしたツインズのスメルツァー(AP)
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 9歳のときに膀胱(ぼうこう)周辺の悪性腫瘍「横紋筋肉腫」と診断されたデビン・スメルツァー投手(23)が28日、ツインズの先発としてブルワーズ戦に登板。勝ち投手にはなれなかったが6回を3安打、7奪三振、無四球で無失点に抑え、最後はナ・リーグ本塁打部門で1位(21本)のクリスチャン・イエリチ(27)を三振に仕留めた。

 スメルツァーの腫瘍は当初グレープフルーツの大きさだったが、手術と化学療法を受けて12歳でいったん症状が治まる「寛解」にまで到達。そこから野球人生が始まり、フロリダ・ガルフコースト大からテキサス州のサンジャシント・カレッジに転校したあと、2016年のドラフトでドジャースに5巡目(全体161番目)で指名された。

 1メートル91、88キロの左腕で、今季は2Aペンサコラと3Aロチェスターで計9試合に登板して3勝2敗。防御率1・15という好成績を残していた。ツインズは今季4勝を挙げていたマイケル・ピネダ(30)が右膝を痛めたために10日間の故障者リストに登録。その代わりにスメルツァーをメジャーに昇格させていた。

 メジャーのデビュー戦で先発して6回以上を無失点に抑えたのはツインズでは史上4人目。69球中53球がストライクで、最後の8人はすべてアウトに切ってとった。

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