阪神・糸原 今キャンプ初ショート 試合に出るためどこでも守る

[ 2018年11月8日 05:30 ]

ショートでノックを受け一塁に送球する糸原 (撮影・奥 調)
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 “FAオプション”発動だ。メニューに組み込まれた「部門別ノック」では、見慣れない光景が飛び込んできた。遊撃のポジションに阪神・糸原が参戦。「俺が入れたわけじゃない」。矢野監督は担当コーチの提案であることを強調しつつ、起用の幅を広げる狙いがあることを明かした。

 「基本的にはセカンドだと思うけど、途中からとか、やる可能性も、スタメンでもというのはなくはない」

 プロ2年目の今季は二塁手として104試合に先発出場。遊撃では23試合のスタメンを含む30試合に出場した。基本的には二塁のレギュラーを目指すことになるが、確約はない。チーム内競争に勝ってポジションを死守することもさることながら、遊撃と合わせ複数ポジションをこなすことができればチーム、そして糸原自身にとってプラスになる。

 「(上本が残留の場合もある)そういう、いろいろな状況によってどうなるか分からないし。あまりショートでとは思っていないけど、オプションの部分で考えているだけ」

 指揮官としての準備に余念はない。国内FA権の資格を取得した上本が残留すれば、二塁のポジション争いはより激化する。仮に上本が勝ち取ることになっても、糸原を起用するための選択肢は多いに越したことはない。遊撃での練習に取り組むことで、チームの戦術も広がるからだ。

 「僕は試合で出られたら、それでいい。任されたところで試合に出られればいい」

 今キャンプ初めて遊撃で白球を追った糸原も意欲十分だった。FAオプションは現実となるか――。来春を見据える矢野阪神の動きは止まらない。(山本 浩之)

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2018年11月8日のニュース