新日鉄住金鹿島、初8強 渡部4打点「アピールの場」

[ 2018年11月8日 05:30 ]

スポニチ後援第44回社会人野球日本選手権第7日・2回戦   新日鉄住金鹿島14―6西濃運輸 ( 2018年11月7日    京セラD )

9回1死満塁、渡部は中犠飛を放つ(撮影・井垣 忠夫)
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 2回戦3試合が行われた。新日鉄住金鹿島は打線が20安打14得点と爆発。渡部和博内野手(33)が4打点と気を吐くなど、西濃運輸に大勝し、初の8強進出を決めた。昨年4強の日本新薬は榎田宏樹投手(30)が7回3安打無失点の好投。JFE西日本は効果的に4点を挙げ、それぞれ8強に駒を進めた。

 打線が20安打14得点と大爆発した。チーム最年長で33歳の9番・渡部が最多の4打点と気を吐いた。

 「来年、チームに残るためのアピールの場だと思っている。若手に負けていられない」

 3―1の6回2死満塁で、直球を完璧に捉えた。打球は右翼手の頭上を越える走者一掃の三塁打。9回1死満塁では中犠飛でダメ押し点を挙げた。

 中島彰一監督が「若手育成のプラスになっている」というベテランだが、今年の都市対抗予選では結果を残せなかった。本戦では補強選手に出番を奪われたが、自身の代役が緊張せず試合に臨む姿を見て、開き直りの大切さに気づかされた。

 準々決勝で激突する日本新薬は、昨年の日本選手権で敗れ、今年の都市対抗で勝利した。初の8強入りを果たし、渡部は「相手がどこでも自分たちの野球を楽しもうという雰囲気がある」と話す。来年4月には社名が「日本製鉄」に変更される。「住金」のユニホームで戦う最後の全国舞台。まだ終わらせるわけにはいかない。 (石丸 泰士)

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