来秋ドラフトでも150キロトリオ誕生?創価大に有望株ズラリ

[ 2018年11月8日 09:30 ]

創価大の有望3年生トリオ(左から)杉山、望月、小孫
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 来秋ドラフトでも150キロトリオが生まれるかもしれない。今秋10月25日のドラフト会議で話題になった東洋大の150キロトリオ。上茶谷大河投手がDeNAに1位で、甲斐野央投手がソフトバンクに1位で、梅津晃大投手が中日に2位で、それぞれ指名された。一方で、現3年生に有望な投手がそろうのが創価大だ。

 154キロ右腕・杉山晃基投手、150キロ右腕・小孫龍二投手、146キロ右腕・望月大希投手の3投手は、すでにプロスカウトが視察に訪れる注目株。関東地区大学野球選手権では全4試合をこの3人の継投によって勝ち進み、チームを7年ぶり4度目の関東制覇に導いた。創価大は、9日に開幕する明治神宮大会にも出場し、杉山は「3人で競い合って投げ抜いていきたい」と意気込んだ。

 東洋大のトリオが上茶谷と梅津が先発、甲斐野が抑えと役割が分かれているのに対して、創価大のトリオは全員が先発も中継ぎも、抑えも務める。

 一番球速の速い杉山は自慢の直球に加えて、140キロ近い球速で落ちるフォークも使いこなす本格派。「160キロを目指したい」と高い志も持ち、関東地区大学野球選手権では4戦に連投しながら「全く疲れはない。直球と変化球の組み合わせで抑えられた」と最優秀投手賞も受賞する働きをした。

 小孫は来年のエース候補。直球の威力に加えて、鋭く変化する縦のスライダーも持ち、現時点でスカウトからの評価は最も高い。やや制球に苦しむ場面もあるが、大崩れはしない安定感も売りだ。

 望月は2人に比べれば現時点では、少し見劣りするかもしれない。球速も一段階落ちるが、今春に右肘の靱帯を損傷してからの復帰明けで、146キロをマークするなど今後が楽しみな存在だ。今年から足を大きく上げる力強いフォームに修正して球威が上がり、現時点で「80%から90%の状態」と自信も見せる。来年までには150キロも射程圏内で、現・ソフトバンクで2年前のエースだった田中正義から栄養やトレーニング方法について学ぶなど向上心が高いことも注目できる要因だ。

 望月が150キロの壁を越えて、2年連続の150キロトリオ誕生。そんな来秋ドラフトを期待したい。(記者コラム・武田勇美)

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2018年11月8日のニュース