メッセ貫禄7回1失点 日米100勝スルリも「チームが勝ったのが一番」

[ 2018年8月17日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―2広島 ( 2018年8月16日    京セラD )

<神・広>5回2死、メッセンジャーは野間の一塁ゴロでベースカバーに走る(撮影・岩崎 哲也)
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 白星はつかめなくともエースと呼ばれる理由を証明した。阪神・メッセンジャーが今季2度目の対戦だった粘り強い広島打線に根負けせず7回4安打1失点、125球の粘投。前夜にマジックを点灯させた相手の勢いを止め、勝利に貢献した。

 「試合前から梅野と内外、高低をしっかり使っていこうと話しをしていた。いいリズムで投げられたよ。自分に勝ちがつかなかったのは残念だけど、チームが勝ったのが一番」

 初回は田中、菊池、丸の3人ともにフルカウントまで粘られた。1死から菊池に中前打を許すも、丸を6球目の直球で空振り三振に仕留め、スタートを切っていた菊池を梅野が刺して併殺。2回以降も打者との勝負を急がず、丁寧にアウトを積み重ねた。

 2―0の6回に糸井の拙守もあって1死一、三塁を招き、丸の二ゴロで失点。それでもリードを守って7回で降板したが、8回に藤川が追いつかれて12勝目が消えた。猛虎一筋の日本では95勝。メジャーで4勝を挙げており、勝てば日米通算100勝だった。節目の勝利は次回に持ち越し苦笑いだ。

 「ファンが悲しそうに“日米通算100勝”というボードをバッグにしまうのを(モニターで)見てしまったんだ。また次だね」

 勝ち星の大半をタテジマで積み重ねてきた大黒柱。37歳になっての初登板でも頼もしさは変わらなかった。(山添 晴治)

 ≪3戦連続中5日≫メッセンジャー(神)の日米通算100勝目は持ち越しでも7回を4安打1失点の好投。7月29日ヤクルト戦からは3試合連続の中5日登板。今季の中5日は8度目で5勝1敗の防御率2・38。目下3連勝中だ。

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2018年8月17日のニュース