パナソニック吉川 NPB経由せず…メジャー挑戦へ Dバックス有力、田沢以来2人目

[ 2018年8月17日 05:30 ]

パナソニックの吉川
Photo By スポニチ

 社会人野球パナソニックの最速148キロ右腕で今秋ドラフト1位候補に挙がっている吉川峻平投手(23)がメジャーリーグに挑戦する意向であることが16日、分かった。

 同社関係者は「挑戦する意向があり日本のプロ野球を経由せず行くことになると思います。(先方と)契約を結ぶ意向です」と語った。ダイヤモンドバックスが最有力候補とみられる。ドラフトの目玉選手が直接メジャー入りしたケースには08年秋にレッドソックス入りした田沢純一投手(現エンゼルス)がいる。

 吉川は関大4年時、京田(日大、現中日)や吉川尚(中京学院大、現巨人)らとともに侍ジャパン大学日本代表に選出され、日米大学野球選手権に出場。米国代表と対戦する中でメジャーへの憧れが生まれ、アマ野球から直行する夢を持ち始めたもようだ。

 吉川は26日に初戦を迎えるアジア大会(インドネシア・ジャカルタ)に出場する侍ジャパン社会人代表に選出されており、18日から直前合宿に臨む。今後の動向が注目される。

 ◆吉川 峻平(よしかわ・しゅんぺい)1995年(平7)1月24日生まれ、大阪府吹田市出身の23歳。関大北陽では1年秋から正遊撃手で、2年夏から本格的に投手転向。関大では3年春から本格的に登板。パナソニックでは1年目の17年都市対抗1回戦で14奪三振完投勝利。16年日米大学野球、18年アジア大会で侍ジャパン入り。1メートル85、80キロ。右投げ右打ち。

 ▽田沢の08年のメジャー挑戦 新日本石油ENEOSの田沢は、9月11日にメジャー挑戦を表明。12球団に「指名お断り」を申し入れた。これを受け、実行委員会で「ドラフト対象選手がNPBの指名を拒否して海外でプレーした場合」として、海外球団との契約終了から大卒・社会人は2年間、高校生は3年間のドラフト指名凍結を決定した。ドラフト会議当日の強行指名はなく、田沢は12月4日にレッドソックスと3年のメジャー契約を結んだ。

続きを表示

2018年8月17日のニュース