下関国際 鶴田が3試合連続完投 甲子園初安打は貴重タイムリー 浜松主将もエースをアシスト

[ 2018年8月17日 15:49 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第13日・3回戦   下関国際4―1木更津総合 ( 2018年8月17日    甲子園 )

<木更津総合・下関国際>2回1死二、三塁、下関国際・浜松は左前適時打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 下関国際(山口)のエース鶴田克樹(3年)が再三のピンチをしのいで木更津総合(東千葉)を振り切り、4―1での勝利に貢献。4回からは5イニング連続で得点圏に走者を背負う展開となったが、結局3回に東智弥(3年)に喫したソロ本塁打による1失点に抑えて完投した。

 坂原秀尚監督も「少し疲れが残っていましたが1球1球ていねいに投げていました」と、137球を投げて被安打9、奪三振9という内容に合格点。打っては今大会13打席目で放った初ヒットが3点目をもたらすタイムリー(8回)となり「気持ちで持っていきましたね」と指揮官は背番号1の4番打者としての活躍も高く評価していた。

 主将で1番の浜松晴天二塁手(3年)は3安打で2打点。2―1で迎えた9回1死2塁のチャンスには「鶴田を少しでも助けたかった」と、木更津総合2番手の篠木健太郎(1年)から右中間を突破する二塁打を放って決定的な4点目を入れた。

 下関国際は初戦の花巻東(岩手)を4―2で下し、2回戦では創志学園(岡山)の好投手・西純矢(2年)に8回まで1安打に抑えられながら、9回に2安打を絡めて3点を奪って5―4と試合をひっくり返した。

 鶴田は3回戦を含めて3試合すべてで完投。接戦続きのきびしい試合展開となる中でこの日も最後まで粘り強いピッチングを見せた。

 準々決勝に勝てば2005年の宇部商以来、山口県勢としては13年ぶりのベスト4。坂原監督が「力以上のものを出している」と驚いている選手たちはさらなる高みを目指して次戦を迎えることになった。

 一方、木更津総合は初回無死一、二塁、4回無死二、三塁、5回1死一、二塁、6回2死三塁、7回1死二塁、8回2死満塁の好機をすべて逃し、結局得点は東の本塁打による1点のみ。五島卓道監督は「ここ1本が出ませんでした。鶴田くんの低めの球は捨てるように指示はしたのですがなかなかうまくいきませんでした」と、相手エースの粘りに舌を巻いていた。

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