二松学舎大付・山田 スタメンマスクかぶり続けた1年生「あと4回来る」

[ 2018年8月17日 09:00 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第12日3回戦   二松学舎大付0―6浦和学院 ( 2018年8月16日    甲子園 )

<浦和学院・二松学舎大付>3回無死一塁、浦和学院の送りバントを好判断で二封する二松学舎大付・山田(撮影・北條 貴史)
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 【メモリアル メモリーズ】14年の侍ジャパンU―12代表。二松学舎大付・山田は捕手登録ながら、仁志敏久監督(元巨人)に「打撃を生かして外野を守って」と指示された。アジア選手権の5試合で、捕手での先発なし。ショックだった。昨年選ばれたU―15代表では登録自体が内野手。一塁を守った。

 高校に進んで4カ月。背番号12の1年生司令塔は、東東京大会から甲子園までスタメンマスクをかぶり続けた。3人の先輩投手をリードし、持ち味の強肩で4回は盗塁を阻止した。それでも食い止めきれなかった、浦和学院の強力な攻撃。「バッテリーが崩れてしまい、歯止めがきかなかった」と涙をこぼした。

 甲子園の土は持ち帰らなかった。「あと4回来ようと思っているので」。先輩に伸び伸びとやらせてもらった恩返しは、次の聖地でさらに高く羽ばたくこと。「試合の流れを持ってこられる捕手になりたい」と誓う。13日から台湾でU―12アジア選手権を戦う仁志監督は、今夏の山田の奮闘に「子供の頃はキャッチャーっぽくなかった。成長してくれてうれしい」と言った。何よりのメッセージだろう。 (和田 裕司)

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2018年8月17日のニュース