金足農 逆転で23年ぶり8強 エース吉田が3試合連続2桁14K 9回161球目に150キロ

[ 2018年8月17日 12:19 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第13日・3回戦   金足農5―4横浜 ( 2018年8月17日    甲子園 )

<金足農・横浜>3回2死三塁、同点の本塁打を放ち、喜ぶ金足農・吉田(右)(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 第100回全国高校野球選手権大会の第13日は17日、甲子園球場で3回戦の4試合が行われ、第2試合は、金足農(秋田)が横浜(南神奈川)に5−4と逆転勝ちし、95年以来23年ぶりの8強進出を決めた。今秋ドラフト1位候補の右腕・吉田輝星投手(3年)が3試合連続となる2桁三振を奪うなど、9回4失点の熱投、打っては、3回の2ランを含む3安打を放つなど投打で躍動した。

 先制したのは横浜だった。先頭の山崎が右翼手の頭上を越える三塁打を放つと、続く河原木の一ゴロの間に山崎が生還。さらに2死満塁から、吉田の暴投で1点を追加し、この回2点を先制した。

 2点を追う金足農は3回1死三塁、3番・吉田が中堅左に2ランを放って同点。6、7回に1点ずつを奪われたが、2点を追う8回1死一、二塁から6番・高橋の中堅への逆転3ラン。土壇場で試合をひっくり返してみせた。

 エース吉田は、立ち上がりから制球に苦しみ、いきなり2点を献上したが、3回に自身の同点2ランでリズムを取り戻すと、マウンドで躍動した。初戦の鹿児島実(鹿児島)戦で157球、2回戦の大垣日大(岐阜)戦で154球を投げ、この日も164球の力投。9回164球を投げ抜き、12安打4失点、奪三振は14と、09年の智弁和歌山・岡田以来となる3試合連続の2桁奪三振を記録した。9回の161球目には自己最速タイの150キロを記録した。

 横浜は初回に先制、同点で迎えた6回に勝ち越し、7回には貴重な追加点。しかし、8回に先発の板川が逆転3ランを浴びて、08年以来10年ぶりの準々決勝進出はならなかった。

続きを表示

この記事のフォト

2018年8月17日のニュース