龍谷大平安 2度追いつくも京都勢春夏200勝ならず、原田監督は涙「ホンマようやった」

[ 2018年8月17日 20:14 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第13日・3回戦   龍谷大平安3―4日大三 ( 2018年8月17日    甲子園 )

<日大三・龍谷大平安>龍谷大平安・原田監督(左から2人目)は競り負けうなだれるナインに声を掛ける(撮影・岩崎 哲也)
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 龍谷大平安は2度の劣勢を追いつく粘りを見せたが惜敗。京都勢の春夏通算200勝はお預けとなった。

 捕手のスライダーのサインに首を振って選んだ直球は、力みでわずかに制球が狂った。同点の8回2死満塁、エース右腕の小寺が投じた136球目は、金子の右肩を直撃。痛恨の押し出し死球で決勝点を献上した。

 「ここまで闘志をむき出しにしたことはなかった。自分で選んだ球なので悔いはないです」

 強打の日大三打線を相手に奮闘した。3回に金子のソロなどで2点を先制されたが、5回に内野ゴロと自らの適時打で同点。6回に1点を勝ち越され、7回に代打・生水(しょうず)の適時打で再び追いついた。8回を10安打、4失点で完投。伝統ある「HEIAN」のエースとして「自分が抑えられなかったから負けた」と責任を背負った。

 それでも、歴史に名を刻んだ偉業は色あせない。1回戦の鳥取城北戦に勝利し、チームが目標としていた100回大会での春夏通算100勝を達成した。小寺は「自分たちの代で達成できたのはよかった」と振り返り、松田主将も「歴史の中で自分たちが、その巡り合わせにいたことは何かの縁だと思う。一生の宝物になる」とうなずいた。

 原田英彦監督は「ここまでやってきてくれて、ホンマようやった。ここにも連れてきてもらって、100勝もしてくれた。ありがたい。感謝ですよ」と涙をぬぐった。

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