阪神・馬場、清宮斬りで弾み 8球で3人料理「心の成長できた」

[ 2018年7月13日 08:47 ]

フレッシュオールスターゲーム   全ウ3―1全イ ( 2018年7月12日    弘前 )

全ウの先発・馬場は1イニングを3人で片づける(撮影・篠原岳夫)
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 フレッシュオールスターゲームが12日に青森県弘前市で開催され、ウエスタン・リーグ選抜で先発した阪神・馬場皐輔投手(23)が1回を完璧に抑えた。イースタン・リーグ選抜の「3番・DH」で出場した日本ハム・清宮幸太郎内野手(19)から空振り三振を奪い、1軍定着を期待される後半戦へ弾みをつけた。試合はウエスタン選抜が3―1で制し、通算28勝20敗6分けとした。

 馬場が清宮斬りで力を見せつけた。初球から3球連続の直球勝負。2度の空振りを奪った後、最後は低めに落としたスプリットで三たび空を切らせた。全ウの先発を託され、わずか8球で1回を打者3人で抑えた。

 「2アウトまでトントンといって、最後は三振を取りたいと思っていたのでギアを上げました。心の成長ができたかなと思う」

 イースタン・リーグで最多15本塁打を誇る注目の19歳を堂々の投球で抑え込んだ。打順は見れば投げる前から対戦は確実。「特に意識しないです」と平常心で臨んだつもりでも、いざ打席に迎えて「それは意識しました」と本音を漏らした。二塁から見守った仙台育英高の同期、熊谷は「全部直球でいくのかなと思ったけど、最後に変化球で抑えにいくのは馬場らしいなと思った」とニヤリと笑った。

 最速143キロでもテンポよく初回を抑え、リズムをつくった。「緊張する中で、ちゃんと体も動いてコントロールもまとまっていた」。宮城県の出身。同じ東北の舞台で気持ちのこもった投球を披露し、「何とか東北で抑えられたのはよかった」と笑みがこぼれた。

 開幕2軍を経て6月21日のオリックス戦で初登板初先発。勝敗は付かなくても6回1失点の好投が光った。「いろんなピッチャーを見られて、刺激される部分も、学ぶ部分もありました。後半戦は1軍で投げて、勝てるように頑張ります」。祭りを終え、先発陣の一角として期待される後半戦へ視線を向けた。(長谷川 凡記)

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2018年7月13日のニュース