阪神・糸井、球宴強行出場 骨折で離脱中も「できる範囲で」

[ 2018年7月13日 05:30 ]

6月30日のヤクルト戦で右膝付近に死球を受けた糸井
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 右腓骨(ひこつ)骨折で離脱中の阪神・糸井嘉男外野手(36)が「マイナビオールスターゲーム2018」に強行出場することが正式に決まった。第1戦を翌日に控えた12日午後に球団関係者が出場予定を明かした。「緒方監督やセ・リーグのメンバーには少し迷惑をかける形になり本当に申し訳ないが、できる範囲で球宴に出場したい…と糸井選手本人は言っている」。負傷当初から可能性を探っていた通り骨折をおして真夏の祭典に臨むことになった。

 6月30日のヤクルト戦で8回の第5打席に風張の直球が右膝付近を直撃する死球を受けて途中交代。翌1日は患部の腫れが引かずベンチ入りを回避し、関東遠征から帰阪した2日に大阪府内の病院で精密検査を受けた結果、骨折と診断された。

 3日に出場選手登録を外れた一方、4日には甲子園球場の室内練習場でトスされた球を打ち返す形で打撃練習を再開。骨折が完治していない状態で始動に踏み切っていた。野球協約には球宴辞退の場合は後半戦最初の10試合に出場できない旨が定められ、早期の戦列復帰には強行出場が不可欠。関係者によれば「チームに迷惑をかけているので球宴明け10試合以内では復帰したい」と強い決意を明かしていたという。

 当然、現時点でも痛みが残り、動きにも制限がある。万全から程遠い体でもファンが待つ舞台に立つことを決めた。特に今回は阪神選手のファン投票選出がなく選手間投票で選ばれた糸井以外の3人は監督推薦。糸井個人にとっても節目の10年連続10度目の出場に当たり、球団関係者は「球団としてもタイガースの代表として何とか頑張ってもらいたい」と期待を寄せた。もちろん、借金3のリーグ3位から後半戦での巻き返しを期す猛虎にとっても朗報。夢舞台から糸井の新たな「超人伝説」が始まる。(山本 浩之)

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2018年7月13日のニュース