ダルビッシュに期待したい、メジャー日本選手初の金字塔

[ 2018年5月25日 10:30 ]

レッズ戦の5回、ボットを遊ゴロ併殺に打ち取り、雄たけびを上げるカブスのダルビッシュ
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 カブスのダルビッシュが、今月20日のレッズ戦で日米通算150勝に到達した。もっとも、本人は無関心。日本ハム時代の恩師・佐藤義則コーチ(現楽天)を上回る166勝を唯一のこだわりに挙げつつ、200勝には「200が区切りの数字と(周囲の)人間が勝手に決めている。そこにあまり価値を感じない」と言い切った。

 ただ、日本ハム担当として05年のプロ初勝利、大リーグ担当として12年のメジャー初勝利を見届けた立場から、勝手ながら目指してほしい金字塔がある。日本選手がまだ誰も達成していないメジャー全30球団からの白星だ。現在、23球団から勝利している。

 これまで、最も惜しいところまでいったのが野茂英雄(ドジャース、レッドソックスなど)と黒田博樹(ドジャース→ヤンキース)だった。野茂は最も長く(7シーズン)在籍したドジャースを相手に2試合登板したものの未勝利。黒田はポストシーズンを含め6試合に登板したタイガースに対して勝利を手にできず。いずれも29球団に終わった。

 この記録達成に絶対必要なのが、移籍を経験すること。現在20球団から勝利を挙げているヤンキースの田中は当然ながら、移籍しない限りヤ軍から白星を挙げられない。また、田中はナ・リーグ西地区の球団相手の登板が、過去にジャイアンツの1試合のみ。両リーグでプレーしないと達成はかなり難しい。

 ダルビッシュが未勝利の7球団の内訳は、ナではブレーブス、ブルワーズ、カージナルス、ロッキーズ、ドジャースの5球団。アではオリオールズ、レンジャーズの2球団だ。5年半所属したレンジャーズ、昨季後半に所属したドジャースはまだ残しているが、現所属のカブスからは昨年のポストシーズンで初勝利を挙げた。また、ブレーブス、ブルワーズ、カージナルス、ドジャースとは今季の残り試合で対戦が組まれており、今年のレギュラーシーズン中に一気に残り3球団まで減らせる可能性がある。

 今季からカブスと6年契約を結んだダルビッシュ。順当なら野茂に並んで日本投手最長の12年間、メジャーに在籍することになる。悲願の世界一を目指して円熟味を増す投球とともに、積み重ねるさまざまな足跡も見逃さずにいたい。(記者コラム・大林 幹雄)

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