阪神ロサリオ V打の陰に首脳陣の助言 スライダー一本狙い

[ 2018年5月25日 06:02 ]

セ・リーグ   阪神2―0ヤクルト ( 2018年5月24日    甲子園 )

<神・ヤ>8回2死一、二塁、決勝の2点二塁打を放ち、ベンチに向かってポーズを決めるロサリオ(撮影・北條 貴史)
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 福留が申告敬遠で歩かされた瞬間、球場がどよめいた。0―0の8回2死一、二塁、控えるのは阪神の4番・ロサリオだ。数字や3打席目までの内容を見れば仕方ないかもしれない。それでも4番として、主砲として、これほど屈辱的な出来事はなかった。

 「前の打席も、その前もチャンスはあったけど、思うようにいかないのが野球。最後にああやって結果が出てよかった」

 投手は左から右の近藤へ交代。1ボールからの2球目だ。外角高めに浮いたスライダーを捉え、中堅フェンスに直撃させた。走者2人が生還。殊勲の二塁打で達した二塁ベース上で天を突き上げるガッツポーズだ。

 投手交代で生まれた時間が生きた。ベンチに戻ってスコアラーとデータを整理していたところ金本監督と片岡ヘッド兼打撃コーチの2人掛かりで「真っすぐの見逃し三振はいいからスライダー一本で」と指示を受けた。散々苦しめられてきた球を仕留め、「それを待ってもいいんじゃないかと言われて狙っていた」と振り返った。

 1、4、6回はいずれも走者を置いて凡退。特に無死一塁から三ゴロ併殺打に倒れた第2打席には一塁を駆け抜けた後に吠えて悔しさを露わにした。7回まで8安打しながら無得点。球場全体に充満していたモヤモヤを吹き飛ばした。

 「ああいう瞬間をチームで共有できて良かった。またこの気持ちでずっとやっていく」。前日に披露した金髪を一日で黒髪へ戻し、殊勲の一打が出た。我慢が実った金本監督は「ちょっと代打も考えたけどね」と明かし、「変化球を打てば向こうも考えて真っすぐが増えたりする。そういう駆け引きできないと日本では難しい」と注文を忘れなかった。今度こそ覚醒のきっかけになると信じたい。(巻木 周平)

 《“一発病”ついに克服?》ロサリオ(神)が8回、決勝打となる2点二塁打。22日のヤクルト戦3回の4号2ランから6打席目で、本塁打した次戦に安打が出たのは今回が初めて。4月1日巨人戦の来日1号では同日次打席に中越え二塁打しているが、次の試合は4打数無安打。以降の“本塁打→次の安打”の間隔も

2号→4試合、14打席目

3号→4試合、18打席目

と、一発のあとは不振が続いていた。

 《ロサリオの前打者では初めて》直前の8回2死二塁では福留に敬遠。阪神打者が敬遠されるのは今季4度目で、ロサリオの前打者では初めて。

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