阪神・秋山 鬼迫!オール直球で山田哲斬り 甲子園シビれた〜

[ 2018年5月25日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―0ヤクルト ( 2018年5月24日    甲子園 )

<神・ヤ>汗を飛ばして力投する秋山(撮影・北條 貴史)
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 その熱投に誰もがしびれた。阪神・秋山拓巳投手(27)が24日のヤクルト戦で8回を4安打無失点に抑えて4勝目を挙げた。8回2死一、三塁の窮地では自らの意思によるオール直球勝負で強打の山田哲を抑えるなど気持ちを前面に押し出して打者を圧倒。若き大黒柱の躍動が2連勝での5カードぶり勝ち越しと4位浮上を呼んだ。

 選択肢は一つだ。直球にすべてを懸ける――。秋山は最後の力を振り絞った。

 「一番自信のある球ですし、ずっと右(打者)には変化球を打たれていて、後悔のないように、真っすぐを選びました」

 8回2死一、三塁で迎えた山田哲にオール直球勝負を挑んだ。3球目に最速の146キロを計測すると、最後は5球目の145キロで詰まらせた。右翼手・糸井のグラブに飛球が収まると、両手を掲げてガッツポーズした。

 「ちょっと中途半端ではっきりしないと“事故する”と思ったので。向こうの意思を聞いておくと、球も変わってくる」

 伏線があった。1球目が外角へ外れた後、梅野をマウンドへ呼んだ。次打者・青木との勝負も考えられた中で、山田哲に挑むことを2人で決めた。以降は計4度、梅野からの直球のサインに迷うことなくうなずいた。意思の通い合ったバッテリーがつかんだ会心のアウト。直後にロサリオの殊勲打を呼び込んだのも必然だった。

 快投の裏には6日間の苦闘もあった。前回17日のDeNA戦は5回4失点。2試合連続完投の疲れが一気に出た。「球速も全然出ないし、体の疲労もピークです…」。シーズン終盤に表れるような下半身の強い張りに襲われた。体を突き動かしたのは先発陣の中核を担う強い自覚だ。名古屋遠征中だった19日には登板2日後の休日を利用して一時帰阪。かかりつけの治療院へ直行し、ケアを終えると“とんぼ返り”で再合流した。

 「手応えがない1週間だったので。ぶっつけ本番で投げてみないと分からなかった」

 最後まで確信が持てなくても、マウンドに上がれば8回まで球威は衰えなかった。決して偶然の快投ではない。1秒も無駄にせず、準備に全力を尽くした末に勝利の女神がほほ笑んだ。「次は、そうはいかないし、いろいろ見直して1週間過ごしていきたい」。余韻に浸りたい白星も、もう過去のものだ。秋山には、また次の負けられない戦いがやってくる。(遠藤 礼)

 ▼阪神・金本監督 何より今日は秋山に勝ちが付いたのが一番うれしい。本当に普通に投げるのと、ああやって気持ちを込めて投げるのとでは違うんだということを他の投手も見習ってほしい。

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