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金本監督 星野さんに誓うV「03年の喜びを選手に味わわせてやりたい」

オープン戦   阪神2―2中日 ( 2018年3月10日    甲子園 )

<神・中>星野仙一氏追悼セレモニーでバックスクリーンのビジョンで放映された特別映像を見つめる金本監督(左)ら阪神ナイン
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 「優勝」こそが最高の恩返し――。阪神は10日の甲子園球場での中日戦を元監督で今年1月に70歳で急逝した星野仙一氏の追悼試合として開催し、2―2で引き分けた。03年に18年ぶりリーグ優勝へ導いた「闘将イズム」を継承し、恩師と同様に猛虎再建に取り組む金本知憲監督(49)は「2003年の喜びを選手に味わわせてやりたい」と13年ぶりの頂点へ改めて決意を強くした。

 実数発表になった05年以降のオープン戦では球団史上2番目に多い3万2165人の大観衆の前で、観戦した星野氏の遺族の前で、金本監督は闘将の「77」を背負った。「ちょっと僕には似合っていなかったけどね…」。その謙遜が深い尊敬の念を物語った。

 故人をしのびながら指揮した一戦は1点優勢の9回に同点に追いつかれ、開幕6連敗中だった今春オープン戦の初勝利は持ち越した。「特別な日なので勝ちたかったですけどね。ちょっと勝ちきれなかった」。そんな勝敗の結果を超え、万感の思いがこみあげた。

 試合前のバックスクリーンの大型ビジョンには阪神監督時代の星野氏の映像が流れ、選手らと整列したベンチ前から真っすぐに見つめた。02年オフに口説かれ、15年オフには監督就任を迷う背中を押してくれた「関西の父親」が喜怒哀楽を前面に出しながら猛虎を率いた姿だった。「懐かしさと寂しさと…」。そして、何度も目にしてきたはずの03年にリーグ制覇を成し遂げた瞬間の映像に「闘将イズム」の継承者として胸を揺さぶられた。

 「2003年の喜びをね、やっぱり選手に味わわせてやりたい。感じるところは、それはありますね。僕は、あの人に呼ばれたわけであってね。星野さん以外なら、誰が監督であっても(阪神に)来ていないと思うし。同じタイガースの監督という立場で感じるところはありますよ」

 本当に届けたいのは追悼試合での一つの白星ではない。選手だった15年前に星野監督が見せてくれた光景へ、いまは監督として選手を導く立場になった。「優勝」の問いかけに「そうですね」と静かにうなずいた。

 「やっぱり、応援してくれていたしね。僕が就任する時も、かなり背中を押してもらったし。応援してくれているチームだと思うからね。それは、応えたいですね」

 ここ数日の寒さは和らぎ、甲子園球場の空は心地のいい快晴だった。思いはきっと天へ通じる。恩師への最高の恩返しを再確認した一日だった。(惟任 貴信)

 《特別ユニホーム》首脳陣、選手全員が着用した背番号77のユニホームは星野仙一氏が阪神監督を務めた02〜03年当時と同じデザインの「特別ユニホーム」。球団は上下セットをチャリティーオークションに出品する予定で、詳細は決まり次第、公式サイトで発表する。

 ▽星野氏から金本監督への“最後の激励”

 昨年12月1日に大阪市内のホテルで開催された「野球殿堂入りを祝う会」で再会。03年優勝時の主力選手の多くが指導者になっていることを踏まえて「新しいタイガースをつくってほしい。優勝はもう2年ぐらい待って下さい。みんな、あと2年だよ!」と“指令”し、「生きている間に楽天とタイガースの日本シリーズをやってほしい。それが私の夢」と結んだ。

[ 2018年3月11日 05:30 ]

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