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冨田康祐さん MLBから侍ライバルまで…世界中に広がる“友達の輪”

15年3月11日付本紙1面。冨田がアスレチックス戦の9回2死満塁でオープン戦初登板し3球三振斬りで“メジャー初セーブ”
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 ナゴヤ球場で懐かしい顔に再会した。冨田康祐元投手(29)。DeNAからレンジャーズ傘下マイナーへ挑戦。16年後期から古巣である独立リーグ、四国ILの香川に復帰し、その年限りで現役引退していた。

 「僕が思い描いていたような成績は残せませんでした。でも思っていた以上にいろんな国で、世界中に友人ができましたね」

 DeNA時代にプエルトリコのウインターリーグに挑戦。レ軍傘下退団後は、オーストラリアのメルボルン、メキシコ2部リーグ、台湾と右腕を頼りに世界中を旅した。150キロ超の直球とフォークが武器。NPBでは通算1試合登板に終わったが、レ軍傘下マイナー時代はメジャーのオープン戦でセーブを挙げたこともあった。

 「体は全然問題なかった」というが、グラブを置き、稼業を継ぐことを決断。愛知県内で父が経営する総合工場管理の冨田商店に就職した。重量運搬や産業廃棄物の収集運搬などが主な業務。現役時代に取得していたフォークリフト、大型自動車免許だけでなく、小型移動式クレーンや玉掛けなどの資格を取得し奮闘する日々。「まだまだこれから取らないといけない資格がいっぱいあるんですよ」と腕をまくった。

 本業のかたわら、シニアマネジャーとして名古屋市内のコア・テクノロジー株式会社を手助けしている。同社は野球ベルト「コアエナジー」を開発。伸縮性を持たせた素材がプロ選手間で口コミで広がり、現在DeNAがチーム採用するなど愛用者は100選手以上にのぼる。ロッテ・角中、オリックス・伊藤、中日・田島らを個人サポート。冨田さんも現役時代から愛用者だった。

 PL学園の同期だったドジャース・前田にも最新モデルを送ったばかり。エンゼルスで大谷の正妻となるマルドナドにも先日届けた。プエルトリコ時代の同僚で親交があり、メール交換を繰り返すと「試してみたい」と求められた。

 この日も侍ジャパンシリーズのため来日したオーストラリア代表にメルボルン時代の同僚が数人おり、挨拶に足を運んでいた。冒頭に口を突いた、世界中に広がったベースボールの友だちの輪は着実に生きている。

 「大谷君がどんな成績を残すのか楽しみです。そのためにマルドナドの力にもなれたらいいですね」

 高校卒業時から真剣にメジャー挑戦を志していた。選手としての挑戦は終えたが、セカンドキャリアを歩む一方で、消えはしない球界との絆。波乱に満ちた現役時代に築いた宝物は、色あせるどころかより輝きを増しているように映った。(記者コラム・後藤 茂樹)

[ 2018年3月11日 10:45 ]

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