【名将イチ推しドラフト候補・高校生】秀岳館・田浦「左対左」なら即戦力

[ 2017年10月24日 11:20 ]

秀岳館の田浦文丸
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 26日のプロ野球ドラフト会議まであと2日となった。早実・清宮幸太郎内野手(18)ら大型の高校生野手や、速球派の社会人投手が目立つ候補選手たち。横浜高前監督の渡辺元智氏(72)、明大の善波達也監督(55)、JR東日本の堀井哲也監督(55)にそれぞれの世代の注目選手を聞いた。 (取材・松井 いつき、東尾 洋樹)

 ◎高校生 渡辺元智氏

 今夏一番印象に残ったのが田浦(秀岳館)だ。チェンジアップもいいし、ボールゾーンからストライクゾーンに入る球の出し入れができる。左対左なら即戦力としてもおもしろいと思う。投球は即戦力であっても、プロではけん制やバント処理などを身につけなければいけない。それらを覚えられれば、デビューは早いと思う。

 本田(星槎国際湘南)は高校生といえども変化球全盛の時代に、最速149キロの直球とスライダーで勝負している。まだまだ時間はかかるが、これからいろんな球種を覚えれば伸びしろがある。さらに投手では田中(柳ケ浦)。1メートル84の長身から投げ込む直球がいいし、ハートも強いと聞く。本田、田中は本格派で将来楽しみ。

 野手では清宮、中村(広陵)、安田(履正社)の素質は間違いない。あとはプロの環境の中で生きていけるか。清宮は人間的にはいいが、良すぎるのもよくない。壁に当たったときにはねのける免疫があるか。守備も今は人工芝で守りやすいし、「こう来そうだな」と読んで動けるようになれば守備範囲は1メートル広がる。長嶋さんやイチローらスーパースターは打つだけでなく、守備と走塁でも魅了した。清宮にも本物のスーパースターになってもらいたい。

 ◆渡辺 元智(わたなべ・もとのり)1944年(昭19)11月3日、神奈川県生まれ。母校の横浜高で68年から監督。73年センバツで甲子園初出場初優勝、98年に松坂(ソフトバンク)を擁して春夏連覇を達成するなど5度の全国制覇。歴代3位の甲子園51勝を挙げ、15年7月勇退。教え子は涌井(ロッテ)、筒香(DeNA)ら。

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