広島・薮田、低め勝負で自滅 ウィーランドの打撃を過剰警戒

[ 2017年10月24日 08:40 ]

セCSファイナルステージ第4戦   広島3―4DeNA ( 2017年10月23日    マツダ )

5回無死、薮田から四球を選ぶウィーランド
Photo By スポニチ

 【追球】3―1の5回、広島・薮田が避けるべき四球を先頭のウィーランドに与えた。初球から3球連続の変化球で1ボール2ストライクと追い込みながら、低めのボールを3球連続で外して歩かせてしまう。続く倉本に右中間二塁打。無死二、三塁から桑原に同点の左翼線2点二塁打を浴び、4回0/3で降板した。

 3回無死での最初の対戦が伏線だ。この打席で直球系のボールを左前打され、そこから1死満塁のピンチを招いた。「ミーティングで野手以上に警戒する打者と言われた」と薮田は振り返った。広島投手陣は今季、ウィーランドに13打数7安打で3本塁打を浴びている。1打席目に打たれたことで、5回の配球はより慎重に長打のない低めに集中した。

 一方のウィーランドにも読みがあった。「薮田はセットポジションになるとやや不安定になる。塁に出たかった。相手は警戒しているので、よく見ていこうと思った」。塁に出れば好機が生まれる。「(3失点した)初回は低めのゾーンで苦しんだ」という投手としての感覚も、低めの見極めにつながった。

 薮田は第1戦は5回無失点と好投したが、プロ初の中4日での先発は4失点で負け投手。投手同士の心理戦にも敗れ、薮田は「ちょっと警戒し過ぎた。投手の先頭打者への四球が全て」と唇をかんだ。 (君島 圭介)

続きを表示

2017年10月24日のニュース