早実・清宮 怪物シフト!ノーシードでも異例のフィーバー対策

[ 2016年6月22日 06:30 ]

今夏も早実・清宮が甲子園へ向けて大暴れする

 2年連続の甲子園出場へ、早実(西東京)・清宮幸太郎内野手(2年)が進む道が定まった。第98回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の西東京大会の試合開始時間、球場が21日に決定。ノーシードの早実は2~5回戦はダイワハウススタジアム八王子、準々決勝以降は神宮球場で戦うことになった。八王子→神宮のルートは昨夏と同じ。運営、警備、テレビ中継と周辺も万全のシフトを敷く中、注目スラッガーの夏が始まる。

 連覇に向けて昨年と同じ好条件が整った。早実は第4シードで3回戦が初戦だった昨年、普段練習する八王子市内の王貞治記念グラウンドから約9キロと近距離のダイワハウススタジアム八王子(昨年までの名称は八王子市民)で5回戦までを戦い、神宮での準々決勝以降も勝ち進んで甲子園に出場した。2回戦から登場する今年も5回戦まで全て同球場。同じくノーシードだった一昨年(5回戦敗退)に府中市民、上柚木、市営立川と各会場を回ったのとは状況が異なる。

 球場の選定は選手の移動による負担をなるべく減らすように学校からの距離などを考慮。また、清宮を擁する早実は抜群の注目度から大勢の集客が見込まれ、約1万1000人と神宮に次ぐ収容人員を誇る八王子となった。東京都高野連関係者は「事故やトラブルが起こらないように安全面を考えて球場を決めている」と説明した。

 試合に集中できる環境づくりも万全だ。同球場の警備は神宮と同じ警備会社が入ってプロ仕様の態勢が敷かれ、都高野連の武井克時理事長も早実の試合はすべて見守る予定という。取材対応は報道陣には取材者章と各社腕章の着用を義務づけ、試合後に取材時間を設ける。「清宮フィーバー」が予想される中、昨年と同じ態勢をとる。

 お茶の間からも熱視線が注がれる。ケーブルテレビ局J―COMが昨年に続いて西東京大会の八王子、東東京大会の江戸川区球場の全試合を生中継することを決定。早実戦は、球場に足を運べない高校野球ファンも同局では初戦からリアルタイムで観戦できる。準々決勝以降は例年、東京MXテレビが放送している。

 2年目の夏を迎える清宮の状態は上り調子だ。今年に入って28発を放ち、高校通算50本塁打に到達。元々規格外のパワーを備え、ミート力が上がったことで超人的なペースで本塁打を量産している。今春の都大会は2回戦敗退で今夏のシード権を獲れなかったが「公式戦に慣れていないので自分たちにとって凄く有利」と歓迎。「やっぱり清宮を見に来てよかったと言っていただける打撃をしたい」と周囲の期待を上回る結果を誓う。甲子園切符をつかむには7連勝が必要だ。啓明学園との初戦は7月10日午前9時。甲子園4強入りにつながった昨年と同じ環境の中、怪物スラッガーが頂点へ駆け上がる。(青木 貴紀)

 ▽ダイワハウススタジアム八王子 旧称八王子市民球場で今月から現名称に。56年開場。両翼98メートル、中堅122メートル、収容人数1万1289人。JR中央線西八王子駅、京王高尾線山田駅から徒歩15分

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