イチローびっくり “花火大会”メジャー最多!全得点ソロ8発

[ 2016年6月22日 05:30 ]

<マーリンズ・ロッキーズ>2回、ストーリーの本塁打を見送るイチロー

ナ・リーグ マーリンズ3―5ロッキーズ

(6月20日 マイアミ)
 マーリンズのイチロー外野手(42)が20日(日本時間21日)、「1番・左翼」で4試合ぶりに先発したロッキーズ戦でメジャー史上初の珍記録が生まれた。マ軍が3―5で競り負けたが、両軍が記録した計8得点は全てソロ本塁打によるもの。両軍の得点がソロアーチだけの合計は昨年5月4日のマリナーズ―エンゼルス(エンゼルスタジアム)などの5が最多だったが、これを上回った。

 メジャー初の記録に立ち会ったのはレコードホルダーの運命か。先発出場はピート・ローズのメジャー最多4256安打を日米通算で抜いた15日のパドレス戦以来4試合ぶりだったイチロー。だが、この日ばかりは引き立て役だった。両チームが放った8本塁打全てがソロアーチ。マーリンズ投手陣は5本浴び、うち4本が左越えで、イチローは守備位置からただ見上げるしかなかった。

 マ軍優勢で幕を開けたはずだった。初回にオズナが左越えに先制弾。次打者のスタントンも続いた。左中間へ弾丸ライナーの豪快な一撃。今季打率・216と不振にあえぐ大砲にとって5月24日のレイズ戦以来、27日ぶりの一発だった。

 だが、ロ軍もすぐさま反撃する。直後の2回に先頭の新人ストーリーがリーグ3位タイとなる18号を左越えに放つ。1死後にはレイノルズ、ハンドリーがまたもや左翼席に2者連続本塁打。1イニング3本目の本塁打を見送ったイチローは、体をのけぞらせて悔しがった。

 マ軍も4回にオズナの2打席連発となる左越え15号で同点に追い付いたが、ロ軍は6回にレイノルズがこの日2本目となる勝ち越しアーチを左翼席へ運んだ。9回にはブラックマンが中越えにダメ押し弾。「マイアミ花火大会」はチーム本塁打数をナ・リーグ4位の89に伸ばしたロ軍に軍配が上がった。1試合8本塁打は、12年開場のマーリンズ・パーク史上最多となり、マ軍のドン・マッティングリー監督は「よくソロなら打たれても仕方ないと言われるが、今日はそうではなかった。3本まではいいとしても4本、5本は…」と嘆くしかなかった。

 2発放ったロ軍・レイノルズは「試合中は相手よりも多く得点することだけを考えている」と上機嫌だった。同球場は昨季まで中堅127メートル、左翼105メートル、右翼102メートルと広く投手有利と言われていた。実際、昨季同球場で出た111本塁打は全30球団の本拠で29番目の少なさだった。今季は50万ドル(約5250万円)をかけて中堅のフェンスを約3メートル前にし高さも約1・4メートル低くした。両翼までの距離は変わらないが本塁打が出やすくなった。それがロ軍にとって追い風となった。

 イチローは2四球を選ぶも2打数無安打。今季本塁打ゼロの安打製造機にとって「出番なし」の試合だった。(マイアミ・笹田 幸嗣通信員)

 ≪日本ではなし≫日本のプロ野球では1試合両軍合計ソロのみの8本塁打で全得点はない。チーム1試合ソロ本塁打だけで挙げた得点の最多は広島が80年4月5日阪神戦(広島)で記録した7本で7点。両軍合計で最近多かったのは昨年6月6日のDeNA―西武戦(横浜)。DeNAがロペス、西武がメヒア2、中村、森、浅村各1と6本のソロ本塁打で西武が5―1で勝っている。

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