藤浪自ら激白 右手打球直撃から鮮やかに復帰した理由とは

[ 2016年6月22日 10:40 ]

17日のソフトバンク戦で6回2失点と好投した藤浪

 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が、今年4回目となる年間コラム『晋意』で、交流戦の戦いを振り返った。9日のロッテ戦(QVC)で右手に打球が直撃し、緊急降板するアクシデントに見舞われながら、その後、中7日の調整期間では自らの判断で、投球フォームを微修正。鮮やかに“復活”を果たした理由を激白した。

 白星は付かなかったですが、17日のソフトバンク戦は手応えを感じた登板でした。1つ試したいことがあって、投球の中で間合いを作ることを意識しました。簡単に言えばボールを前で離すということですね。イメージしたのは、踏み出す左足が地面に着いてからの間をしっかり作るということ。間を作るのは、打者を詰まらせるひとつの要因で、すごく大事な部分だと思っています。

 きっかけは9日のロッテ戦でした。調子は良いなと思ってマウンドに上がったんですが、直球を簡単にはじき返されて4失点。途中で打球が当たって降板になったんですけど、昨年みたいにしっかり指にかかって上から叩けている感覚があるのに、なぜはじかれるかっていうのを考えました。バットに当たる、当たらないはまだしも、ファウルにならないっていうのは自分の中で疑問だったんです。去年の良い時期は指にかかったボールは、差し込めていて、ファウルになっていました。

 参考にしたのは、岩貞さんと岩崎さんです。球速は自分の方が単純に速いんですが、どうして2人の直球は、差し込めて、自分のボールは空振りが取れないのか…。練習中に2人のキャッチボールはよく観察しましたね。なぜ、まっすぐで押し込んで抑えているのか、勝負できているのか、それは間合いだ、と気付いてブルペンで試してみたら、感触も良くて、やってみようと思いました。

 パ・リーグの中で一番振ってくるソフトバンク打線に対して直球で押し込めて、ファウルを取れたのは良かったです。捉えられた打球も多くはなかったと思います。自信とまでは言わないですが、一つ良い感触が出たのかなと思います。ただ、少し出た感覚が、良いということは多々あるので、本物になるかは、数試合投げてみないと分からない部分はありますね。

 昨年の良い時期と投げてるボール、フォームは一緒かもしれないんですが、そこにもっていく過程というか、イメージしていることが違います。昨年はその間合いを自然と作れていたのかもしれないですし、意識しなくても、上から投げて、前で離して打者を押し込めていたのが、今年は体重も体つきも変化していますし、感覚が違ってきます。

 新しい体に合った投げ方が前回登板でちょっと見えた感じです。左足が着いてから体を引っ張ってくる動作は体幹を始め、体の筋力がいることなんですが、1年目、2年目では到底できなかった動作。今は体も大きくなり、筋力もついて、体が強くなってきたからこそ、左足を着いてからでも、軸を引っ張ってこれる、回してこれるかなと思いますし、押し込めているのかなと思います。

 楽天戦で完封できたことは、単純に勝ったのは良かったですし、ロッテ戦は良いなと思ったところで簡単に打たれたのは一つ勉強にしないといけないです。今年の交流戦は感じるところが多かったです。グラウンド外でも、仙台では則本さんと食事させていただいて、そこに松井裕樹も来て、野球の話やそれ以外の話もしました。札幌ドームのウエート室でも偶然、大谷と会って、少し話すことができました。貴重な交流の機会ですね。

 夏場を迎えるにあたって、コンディション、体の状態としてはキレてくると思っています。夏場は得意だと思っていますし、体も動きます。比例して、自分の中で出てくる良い感覚を早くつかみたい。安定したピッチングが夏場以降、できないとダメですから。開幕からチームに迷惑かけっぱなしで、これっていう良いピッチングをしたわけでもないので。夏場はチームが苦しくなってくるので、しっかりと投げていきたいと思います。(阪神タイガース投手)

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