高山ランニング“プロ1号” 金本監督サプライズ起用に応えた

[ 2016年2月29日 05:33 ]

紅白戦の6回、高山は右中間にランニング本塁打を放つ

阪神紅白戦 紅組7―3白組

(2月28日 宜野座)
 阪神のドラフト1位・高山俊外野手(22=明大)が28日、沖縄・宜野座球場での紅白戦で紅組の「6番・左翼」で出場し、“プロ1号”となるランニング本塁打を放った。最終6回の2死一、二塁で本来なら3番・鳥谷だったが、金本知憲監督(47)の配慮で特別に与えられたラストチャンスで結果を出してみせた。阪神は29日、春季キャンプを打ち上げる。

 金本監督による演出に、見事に応えてみせた。最終6回。板山の三失で2死一、二塁となった場面で、すでにネクストサークルにいた高山が打席へ向かう。失策が無ければなかった打席だけに、まさに強運。いや、そもそも本来は3番鳥谷だったが、指揮官が4番ゴメスと5番今成もすっ飛ばしてくれて、与えられた3度目の打席だった。

 「本来回ってこない所でもらったチャンスだったので、感謝という気持ちです。結果が出たのはうれしいです」

 前の2打席目で中飛に打ち取られていた二神の初球136キロのツーシームをジャストミート。センターやや右の痛烈なライナーは、前進守備を敷いていた中堅・横田のジャンプをかわして中堅フェンスまで転々。50メートル5秒8の俊足で、一気に4つのベースを回ってきた。「(ランニング本塁打は)小学6年生以来です。芯でとらえた感触はあったけど捕られるかなとも思った。抜けて良かったです」

 1軍初登場となった25日の日本ハムとの練習試合(宜野座)でも、本来はなかった9回裏の攻撃で投手強襲の初安打。実戦デビューとなった21日の2軍戦、韓国ハンファ戦(安芸)でも投手強襲安打が一度は失策と記録されてから試合後に安打に変更されるなど、高山の安打にはいつもドラマがある。

 超えこひいき采配をした金本監督が狙いを明かす。「(打席を飛ばしたのは)もう、あの3人(鳥谷、ゴメス、今成の打席)はいいでしょう。それよりは若い選手にということで。結果的に(一本が)出て、多少違うと思うしね」

 そして、おそらくランニング本塁打という結果も予想していなかったに違いない。「まず(中堅手)横田のミスでしょう(笑い)。横田の打球判断ミスでしょう(笑い)。結果まあミスというか、それは置いておいて、あれだけグッと伸びる打球が打てるというのはね。いいこと」

 そして前日27日に、始動をもっと早くしてトップを作れと指導したことが、即効果を発揮したことにもニンマリだ。「上から(ボールを)つぶすような打ち方をしているね、高山は。スムーズでしなやかだけど、インパクトはつぶすイメージで打っている感じだね」

 初の長打に、初打点、初本塁打。それでも第1打席で藤浪に三ゴロに抑えられたことに高山は「活躍するためにはああいうエース級の投手を打っていかないと」と悔しがる。金本監督が昨年ドラフトで喜劇のようなドタバタゲキで当たりくじを引いた虎のドラ1は、見ていておもしろい。(久林 幸平)

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