陽川 沖縄C最多4発!指揮官も「つかんだんと違うかな」

[ 2016年2月29日 06:34 ]

紅白戦の2回、陽川はサードのライバル・今成の前で豪快な一発を放つ

阪神紅白戦 紅組7―3白組

(2月28日 宜野座)
 阪神・陽川のバットがまたしても宜野座の空にアーチを描いた。2回先頭の第1打席、自慢のヘッドスピードで打ち抜かれた白球が、左中間席に着弾。今キャンプ、実戦4本塁打目で、03年から始まった宜野座キャンプでは、04年のキンケードの3発を抜いてチーム最多記録となった。

 「これまで真っすぐを打ち損じていたことが多かった。きのう(首脳陣に)言われたことを、実戦で結果に残せたのは良かった」

 パンチ力は抜群ながら速いストレートに差し込まれるのが課題。韓国サムスン戦で中越え弾を放った前日も、金本監督から指摘され、フリー打撃でわざとボールが来る前に空振りする「珍練習」を行った。指揮官の直接指導に文字通りの「一発回答」。ダイヤモンドを一周してベンチに戻ると「あれぐらいでいい」と合格点をもらった。

 その潜在能力にほれ込む「秘蔵っ子」の一人の活躍に金本監督もほおが緩む。「タイミングだけ気をつけていたみたい。早く始動して早くトップをつくるという。昨日やった空振り練習でつかんだんと違うかな」とニンマリ。ヘイグ、今成、新井らとの三塁定位置争いはし烈だが、2試合連発で「崖っぷちから2歩前進か?」と問われ、「本当よ。実際の公式戦でそういう気持ちが出せるようにね」と期待した。

 4回の第2打席でも、右翼フェンスを直撃する三塁打。反対方向にも長打を打てるのも魅力だ。一方で6回の守備では板山のつまり気味のゴロをはじいて失策を記録。「練習するだけなんで」と猛省した。課題も多いのは確かだが、無限の伸びしろは魅力。和製大砲候補が日々成長を続けている。

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2016年2月29日のニュース