由伸監督 4番候補も定位置確約せず 助っ人枠争い激戦

[ 2016年1月29日 05:30 ]

高橋監督(中)を挟んでサムアップポーズを決めるクルーズ(左)とギャレット(右)

 激戦の巨人だ。新外国人のギャレット・ジョーンズ外野手(34=登録名ギャレット)と、ロッテから移籍したルイス・クルーズ内野手(31)が28日、都内の球団事務所で入団会見に臨んだ。同席した高橋監督は、2人に対して最後まで定位置の確約をすることはなかった。

 「ギャレットは外野、ファーストとキャンプでどういうポジションで使うことになるかはこれからになると思う。2人が入ることで(日本人選手の)刺激にもなる」

 ヤンキースなどでメジャー通算122本塁打を誇り、4番候補に挙がるギャレット。そして、ロッテでの活躍を見込んで獲得したクルーズ。貴重なピースではあるが、ポジションは即座には与えない。堤辰佳GMも「ギャレットは外野手、ファースト、クルーズは(ロッテで)セカンド中心だったけど、キャンプでいろいろな競争がある。その力になってくれると思っている」と補足した。

 4つの外国人枠をめぐる争いは球団史上まれに見るハイレベルさ。投手では昨季13勝のマイコラス、同8勝のポレダが先発ローテーション候補で、マシソンは救援で欠かせない。野手では14年に打率・319、15本塁打を記録したアンダーソンもいる。新加入の2人を合わせ、支配下登録の外国人選手7人中、6人が十分な実績を持つ。

 来日した前日まで蓄えていたヒゲをそり会見に臨んだギャレットは「日本の投手は変化球が多くてコントロールがいい。辛抱強さが大切」と早期適応へ意欲。クルーズはロッテ時代に覚えた日本語で「頑張ります」「おなかすいた」に加え「腰が痛い」と加えて周囲を苦笑いさせたが、冗談は言っていられない状況だ。(春川 英樹)

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2016年1月29日のニュース