藤浪“オレ流調整”貫く　初ブルペンは体調気分次第

引き締まった様子で宿舎入りする藤浪

　４度目を迎えた沖縄の春。２９日からの合同自主トレを前に藤浪はエースの自覚をにじませ、“オレ流調整”を掲げた。「そうさせてもらいたい。それなりに自分で考えてもできますし」。３年連続２桁勝利を挙げるなど十分な実績を残してきた過去３年間の経験を踏まえ、自分流の調整に迷いはなかった。

　昨年も同じ先乗り合同自主トレに参加し、初日に初のブルペン入りを果たした。今年もまだブルペンには足を踏み入れていない。「（合同自主トレ中に）入れればな、とも思いますけど、その日の体調とか気分次第ですね」。事前に時期を定めて体調を合わせるのではなく、体調に沿った柔軟な調整計画を描いた。

　今オフに自らに課した体重増のノルマはキャンプ開始を前に満たした。「（現体重は）９６キロ台。目標は９５キロだったので大きくクリアできた。脂肪で（体重を）増やしたわけでもないですし」。秋季キャンプでは右肩関節の炎症で投球練習を見合わせて体作りに専念し、１２月以降も筋力増強に努めてきた成果だ。若きエースに不安材料は見当たらない。