マー君 2回完全エコ19球!ツーシーム多用「ゴロアウト取れた」

[ 2015年3月14日 05:30 ]

<ヤンキース・ブレーブス>2回を投げ、1人の走者も許さないパーフェクト投球を披露した田中

オープン戦 ヤンキース3―2ブレーブス

(3月12日 タンパ)
 これが2015年版「マー君スタイル」だ。ヤンキースの田中将大投手(26)が12日(日本時間13日)、ブレーブス戦でオープン戦初登板。先発で2回を投げ、2三振を奪うなど、1人の走者も許さないパーフェクト投球を披露した。ツーシームを主軸とした動くボールが効果を発揮し、球数はわずか19球。昨夏の右肘故障から本格復帰に向けて、鮮やかなスタートを切った。

 マウンドを降りながら田中はスコアボードを振り返った。掲示された投球数は背番号と同じ19。初回から94マイル(約151キロ)を計測し、2回を無四球、2奪三振に加え、内野ゴロ4つと外野への打球を許さない完全投球。わずか19球で予定イニングを投げ終えたため、降板後にはブルペンでさらに18球を投げ試運転を終えた。

 「少ない球数で2イニングを抑えることができたので、言うことはない。(ツーシームなど)真っすぐ系でゴロアウトが取れたので良かった」

 メジャー2年目の初陣で、新スタイルを披露した。19球中7球、全投球中37%を占める割合で投じたのがツーシームだ。初回、先頭のシモンズには内角低めの145キロで遊ゴロ。続く左打者カヤスポの初球には通称「フロントドア」と呼ばれる内角へのツーシームで見逃しストライクを奪うと、2球目は外角へコースを変え二ゴロ。打たせた内野ゴロ4つのうち3つが、打者の手元で微妙に動くツーシームだった。

 代名詞のスプリットは全投球の16%にあたる3球。昨シーズン中は25%を占めていただけに激減した。捕手のマキャンも「(ツーシームは)本当によく動いて沈んでいた。ゴロを打たせ、長い回を投げるために進化している」と効率的な投球に目を細めた。昨季は20試合の登板で3完投だったが、ツーシームの有効利用で球数を抑えることができる。それが自身の右肘を守ることにもなる。

 ボールもわずか4球で、ストライク率は実に・789。抜群の制球が、敵将の退場劇をも“誘発”した。初回裏にブ軍の先発・ミラーが初球を外角低めに投じたが、判定はボール。これにフレディ・ゴンザレス監督がベンチから「我々の攻撃では、田中が投げたあのコースはストライクだった」。球審は即退場処分を宣告。田中の制球力への“嫉妬”が1球退場の珍事を引き起こした。

 完璧に抑えたオープン戦初登板。米メディア、さらにチーム内にいまだ右肘を不安視する向きは多いが、「皆さんが投球を見て、どう思われるかは(自分には)どうしようもないこと。僕は僕なりに一生懸命投げて頑張りたい」。しつこくまとわりつく不安説は自らの右腕で消していくしかない。

 ▼ヤンキース、ジョー・ジラルディ監督 今の時期を考えたら上出来。去年の復帰登板の時と同じ投球だった。

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