藤浪、甲子園では14戦無敗に!「マートンさまさまです」

[ 2013年6月9日 19:35 ]

<神・ロ>マートン(左)とハイタッチする藤浪

交流戦 阪神4―3ロッテ

(6月9日 甲子園)
 悔しげな表情が一気に晴れた。1点ビハインドの9回に待っていたマートンの劇的なサヨナラ2ラン。藤浪は頼れる“逆転男”を笑顔で出迎えると、ハイタッチでチームの勝利を喜び「マートンさまさまです」と白い歯を浮かべた。

 投球内容は納得のいくものではなかった。甲子園の大歓声の中、先発マウンドに上がった藤浪。初回こそ2者連続三振から三者凡退と最高のスタートを切ったが、2回以降は毎回のようにピンチを背負う苦しい投球が続いた。結局、6回途中まで118球、3失点で降板。自己ワーストの12安打を浴び「自分の中では負け。ピンチで粘れなかった」と反省しきりだった。

 「球数が多かった。スタミナ面は問題ないが、三振だけじゃなく打ち取っていくピッチングがしたい」。四球はなかったが「安打を打たれたら同じ」試合後は反省の言葉ばかりが口を出た。

 それでも負けなかった。この日は白星こそつかなかったが、甲子園では今季5試合目の先発で3勝0敗。大阪桐蔭高時代からは14戦無敗となった。まさに“甲子園の申し子”の黄金ルーキーは、首位に浮上したチームに欠かせない存在となっている。

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