走れば真っすぐもキレる 6勝目の能見 WBCでつかんだヒント

[ 2013年6月9日 06:00 ]

<神・ロ>1失点完投勝利の阪神・能見(左)は藤井彰と喜ぶ

交流戦 阪神3-1ロッテ

(6月8日 甲子園)
 同僚のメッセンジャーに追いつくセ・リーグトップ6勝目。相手エース・成瀬との投げ合いを、阪神・能見が自身初の2試合連続完投勝利で制した。

 エースのエースたるゆえんを見せた。3安打しか許さず、積み上げた27個のアウト。能見が涼しい顔で最後までマウンドを守った。「藤井さんがしっかり配球もしてくれるのでね」。謙虚な言葉に余裕が漂った。

 序盤は好調の井口に2打席連続四球を与えるなど、慎重に投球。3回には根元にバックスクリーンへ先制のソロを被弾も、「完投プラン」に狂いは生じなかった。打線が4回に逆転に成功すると、相手打線は早いカウントから直球に狙いを定めてきた。

 「(狙い球を)絞ってきているとは思うんですけど、助かった面もすごく多かった」

 相手の打ち気を逸(そ)らすように初球にスライダーを投じれば、直球で真っ向勝負を挑み、詰まらせもした。ロッテは虎のエースの術中にはまっていくしかなかった。

 6回からの4イニングは打者12人をパーフェクト。これも金子とのエース対決だった1日のオリックス戦(京セラドーム)でも、5回以降は完全投球で1安打完封した。中盤から終盤にかけて打者を圧倒する投球が続いた。

 WBC日本代表としての激闘中、飛躍のヒントをつかんだ。「内海(巨人)にしても、上でやっている選手は走る。だから日本に帰ってきてからずっと走っていた」。先発投手は登板翌日にジョギングなど軽めの調整を行うが、能見はポール間走を黙々とこなし、体をいじめ抜いた。異例の走り込みに「ケツ(尻を)痛めました」と笑いつつ、「6月を見据えてやってます」と口にしていた。言葉に偽りはなく、開幕から地道に流した汗が最高のパフォーマンスとなって結実している。

 「真っすぐがしっかりキレが出ているかなと。それをなくさないようにしたい」。着実に貯金を増やす猛虎をけん引しているのは、間違いなく背番号14だ。

 ≪完投で2連勝は初≫能見(神)が前回1日のオリックス戦(完封)に続いて2試合連続の完投。11年6月の3試合連続以来自身2度目だが、このときは●○●の1勝2敗。完投で2連勝は今回が初めてだ。5月以降無傷の5連勝でリーグトップタイの6勝目。交流戦では涌井(西)、金子(オ)、成瀬(ロ)というチームを代表する投手との対決を制しての3勝目で、こちらもトップタイにつけている。

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