西岡勝負に“怒り”の一打「あそこで燃えないとどこで燃えるんだと」

[ 2013年6月6日 06:00 ]

<神・西>9回1死一、三塁、サヨナラ打の阪神・西岡はヘルメットを放り投げて喜ぶ

交流戦 阪神3-2西武

(6月5日 倉敷)
 燃えた。同点の9回1死三塁。直前の代打・桧山が歩かされる。併殺を取りやすい満塁策か。違った。ここまで4打席凡退している阪神・西岡との勝負が選ばれた。

 「僕まで歩かされるかな、と思いましたけど、今の打撃の状態を見ると僕と勝負。あそこで燃えないと、どこで燃えるんだ、と」

 滑り止めのスプレーを地面に叩きつけて打席へ。カウント1―1からの3球目。やや高め、見逃せばボールかという147キロを右前にはじき返すと、バットを放り投げて感情をむき出しにした。6月に入り、前日まで12打数1安打と不調に陥っていた。バットを寝かせて、とにかく芯に当てる。それだけを考えていた。「修正というか、応急処置。2打席目からノーステップで打っていた。打てないなら打てないなりに考えていかないと」。必死に考えた末の打開策だった。

 気分一新。新たなヘアスタイルで登場した。岡山で飛び込みで入った理髪店で黒髪は茶色に様変わり。持ち味の野性味あふれる存在感を漂わせ、グラウンドを駆け回った。「チームが勝ったら気分がいい。今年は勝ちというものを目指しているし、自分が打てなくても勝てばうれしい」

 巨人もサヨナラ勝ちし、再奪首とはいかなかったが、09年から続く倉敷での連勝は5に伸ばした。4打数無安打でも、最後の最後でこんな歓喜を生み出す。だから西岡から目が離せない。

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