イチロー 最後の4割打者に並ぶ米2654安打「おめでとうございます」

[ 2013年6月6日 06:00 ]

<ヤンキース・インディアンス>3回1死三塁、左前へ先制の適時打を放つヤンキースのイチロー

ア・リーグ ヤンキース4―3インディアンス

(6月4日 ニューヨーク)
 打撃の神様に並んだ。ヤンキースのイチロー外野手(39)が4日(日本時間5日)、インディアンス戦に5月7日以来となる1番で先発出場し、3回に先制の左前適時打を放った。決勝打ともなったこの一打でメジャー通算2654安打とし、「最後の4割打者」テッド・ウィリアムズの生涯安打数に並んだ。

 試合後、報道陣からの祝福に、イチローはきょとんとした表情を浮かべて「何が?」と聞き返した。1941年に打率・406をマークしたウィリアムズに並ぶ大リーグ通算2654安打。「(日米)合わせてでしょ?」と勘違いしたが、日米通算ではもはや3932安打。米国だけの記録と聞かされ「へぇー、それはなんかいいね。そりゃ、良かった。おめでとうございます」と人ごとのように話した。

 02年7月に83歳で他界したウィリアムズが生前、インタビューで次の4割打者は誰かと問われて「イチロー」と答えた話はあまりにも有名だ。だが、イチローは「あまり僕の中では接点があるとは思えない。(04年にシーズン安打記録を塗り替えた)シスラーとは全然違う。名前のインパクトはあるんですけどね」と。そして続けた。「(ウィリアムズは)一番ヒットを打つのがうまいという印象。それと最後に4割を打ったことがある。そういう人のヒット数と並んだことは…」。うれしい。その言葉をあえてのみ込んだのは、目下、打率・262に甘んじる自責の念があるからだろう。

 だが、5試合連続安打と上り調子であるのも事実だ。記念の安打は、左腕カズミアーが投じた外角スライダーを引きつけて振り抜き、左前にライナーで運んだ。次の目標には、鉄人ルー・ゲーリッグの2721安打、そしてマリナーズ時代に兄のように慕っていたケン・グリフィーの2781安打…と枚挙にいとまがない。その偉人たちを今季中に乗り越えれば、その先に大リーグ3000安打も見えてくる。

 ▽テッド・ウィリアムズ 1918年8月30日に米カリフォルニア州サンディエゴで誕生。39年にレッドソックスでメジャーデビューし、徴兵された3年間を挟み、19年間プレー。1年目にいきなり145打点でタイトルを獲得すると、3年目の41年に打率.406で首位打者を獲得。以降、4割打者が出ていないことから、「最後の4割打者」と呼ばれている。42、47年には3冠王に輝き、MVP2回、首位打者6回、本塁打王4回、打点王4回とタイトルを総なめ。生涯出塁率.482は大リーグ記録で、66年には米野球殿堂入り。背番号9はレッドソックスの永久欠番となっている。

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