アブさん2発 ブ~ンブ~ン飛ばす初4安打 大勝けん引

[ 2013年4月25日 06:00 ]

<ソ・日>7回無死、左越え本塁打を放ち、日本ハム・アブレイユはナインに迎えられる

パ・リーグ 日本ハム9-5ソフトバンク

(4月24日 ヤフオクD)
 寡黙で実直な超真面目助っ人。でも、グラウンドでは何と頼もしいことか。「ハムのアブちゃん」こと、日本ハム新外国人のアブレイユが4回の5号ソロに続き、7回にもソフトバンクのラヘアに並ぶリーグトップの6号ソロと来日初の1試合2本塁打。

 8回にも右前適時打を放ち、初の4安打と大暴れだ。「個人的な数字より自分が打ってチームが勝つことが大事。そのためにできることは打点を稼ぐこと」。試合後のコメントも優等生だった。

 2月のキャンプでテスト生として入団。日本の投手の低めに制球される変化球に苦しんだが、熱心に配球を勉強して、一つずつ課題をクリアしてきた。21日の西武戦(札幌ドーム)では4打数無安打。打撃練習では快音を残すが、試合では直球をミスショットする場面が目立った。すると即座に練習と試合のビデオを見比べた。「スイングが遠回りしている。もっとコンパクトに振らないと」。修正の意識が、結果となって表れた。左翼席に放り込んだ第2打席はビデオ判定弾となったが「入ったと確信していた」と余裕の笑顔だった。

 水島新司氏による人気漫画「あぶさん」は酒豪の強打者が主人公だが、こちらの「アブちゃん」はビールやウイスキーなど一通りの酒は飲むが、あまり好きではないという。好物はキューバ出身らしく「スライスバナナ」と可愛らしい。札幌生活にも慣れ、最近では名物のラーメンやジンギスカンにも舌鼓を打つなど、異国の地での生活にも溶け込んでいる。「1試合2発はこれまでもあるし、3本打ったことも2、3度あるよ」。アブレイユはサラリと言ってのけた。今季最多タイの18安打で今季最多9得点。アブちゃんにけん引された日本ハム打線が、息を吹き返した。

 ≪ミチェル・アブレイユ≫

 ★生まれ 1979年1月2日、キューバ生まれの34歳。1メートル87、111キロ。右投げ右打ち。

 ★球歴 キューバ国内リーグでは8年間で通算打率・315、115本塁打、432打点。亡命後、05年9月にレッドソックスと契約も解除。06年1月にメッツとマイナー契約。メジャー経験はなく、10年からメキシカンリーグでプレー。昨季は打率・371、29本塁打、106打点。

 ★リナレス 祖国の英雄で、中日でもプレーしたオマール・リナレスを尊敬。99年にキューバ代表で来日。3月のWBCで指揮を執ったビクトル・メサ監督はマタンサス出身の同郷。4番・セペダはかつてのチームメートで仲良し。

 ★親日派 札幌ではキューバレストランがお気に入りだが、和食にも挑戦し箸も使う。チームメートからは「アブちゃん」の愛称で親しまれ、「アブちゃんです、ヨロシク」と自己紹介する。

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