塩見 マー君の代役で6勝目 自身の連敗を5で止める

[ 2012年7月7日 06:00 ]

<西・楽>青山からウイニングボールを受け取る楽天・塩見

パ・リーグ 楽天6-2西武

(7月6日 西武D)
 23歳の同い年が救った。田中に代わり、緊急先発した楽天・塩見が5回7安打2失点の力投。5月19日阪神戦(甲子園)以来の今季6勝目に「全然勝っていないので、チームに迷惑を掛けた。田中には“ごめん”と言われた。いろんな期待に応えられて良かった」とホッとした表情を浮かべた。

 万が一の備えはした。「キャッチボール中に早い段階で(首脳陣から)先発もあるかもと言われた。常に準備していた」と緊張を切らさなかった。5月下旬から5連敗。その間、2軍降格に加え、雨天中止の影響で先発を飛ばされたこともあった。「悔しい思いをしたし、立ち上がりが悪かったんでゼロでいこうと思った」と3回まで無失点。打線の援護にも恵まれ、久々の白星がついた。

 星野監督が「5点も取ってもらってる。6、7回まで投げなあかん」と厳しい注文をつけたのも期待の表れ。今季6勝も8敗とまだ負けが先行。塩見は「これで乗っていきたい。もっともっと自分がしっかりして勝てるように頑張ります」と巻き返しを誓った。

 ≪代わった投手の白星は8年ぶり5人目≫楽天は田中に代わった先発の塩見が勝利投手。予告先発の登板回避は、08年8月5日、日本ハム戦の楽天(片山→ドミンゴ)以来27度目。うち代わった投手が白星を挙げるのは、04年4月23日、日本ハム戦の星野(ダ)以来8年ぶり5人目になった。また、楽天の予告先発回避は07年3月31日のオリックス戦(岩隈→川岸)と前記08年に次ぎ3度目だが、勝利に結びついたのは初。

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2012年7月7日のニュース