浦和学院 甲子園連敗6で止めた!8年ぶり勝利

[ 2012年3月22日 06:00 ]

<敦賀気比・浦和学院>3回裏2死、浦和学院・佐藤は西原の打球をナイスキャッチ

第84回選抜高校野球第1日 浦和学院10-2敦賀気比

(3月21日 甲子園)
 やっと歌えた。04年夏の1回戦(対広島商)以来の甲子園勝利。甲子園の連敗を6で止めて浦和学院ナインが誇らしげに校歌を歌った。

 「感無量です。今まで来るだけで満足して地に足が着かなかった。その辺の意識付けができた結果。心が体を動かすということ」。森士(おさむ)監督はそう言って、連敗ストップのヒーローにエース佐藤を挙げた。1メートル71の小柄な右腕が、投げては9回を6安打2失点。MAX138キロと球速はなくとも低めを突き、切れのある直球で16アウトを内野ゴロで奪った。「落ち着いて、いつも通り投げられた。コントロールと切れ、バランスを意識して持ち味を出せた」。打っても2回2死一、三塁で左中間二塁打。11安打10点の猛打を呼んだ。

 昨年センバツの初戦敗退から立ち直れず、一時は1年生投手にエースナンバーを奪われた姿はもうない。「悔しさは忘れない」と、冬場は1日200球の投げ込みと2000スイング。宮城・石巻市へチームでボランティア活動に出かけ、野球ができる喜びをかみしめた。その石巻市から応援も受けて立ち直ったエースが、浦和学院の進撃の原動力になる。

 ▼浦和学院・竹村(9つのゴロを堅実にさばいた2年生遊撃手)拓也さん(佐藤)は調子がいいとテンポが速くなるから打者が考える時間がなく、当てに来てゴロが多くなる。基本通りに守備練習してきてよかった。

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2012年3月22日のニュース