“中年の星”43歳下柳また好投 開幕ローテ当確

[ 2012年3月22日 06:00 ]

<ロ・楽>6回をホワイトセルの本塁打だけに抑えた下柳

オープン戦 楽天4-2ロッテ

(3月21日 QVC)
 楽天の下柳剛投手(43)が、ロッテ戦(QVCマリン)に先発して6回を1安打1失点の快投。オープン戦で安定した投球を続け、開幕ローテーション入りを決めた。エースだった岩隈久志投手(30)がマリナーズに移籍。若手投手の伸び悩みもあり先発陣の台所事情が苦しい中で今春キャンプでテスト入団したベテラン左腕の存在感が増している。

 マウンドで下柳は苦笑いした。5回、先頭のホワイトセルに甘いスライダーを右翼席まで運ばれた。オープン戦初失点。これがこの試合で許した唯一の安打となったが、試合後は「試合をつくることができてよかった」と笑みをこぼした。

 6回1安打1失点。直球の球速は130キロ前後も、QVCマリンに吹く10メートル近い海風でシュート、スライダーが普段以上に変化した。無風なら失投となる高めの変化球で打ち損じを誘うなど、全盛期の下柳を思わせる頭脳的な投球。それでも「(捕手の)嶋が風を利用してうまくリードしてくれた」と謙遜した。

 オープン戦3試合で計11回1失点。下柳に関し、これまでは辛口の評価を続けてきた星野監督も「内容が良かった。俺も自信を持ったけど、あいつも自信を持っただろ」と目を細めた。19年ぶりに未勝利だった昨オフに阪神を戦力外となり、今春にテスト入団した43歳左腕が井坂、戸村ら首脳陣が期待を寄せる若手以上の猛烈アピール。指揮官は阪神監督時代からの愛弟子の開幕ローテーション入りについて「寂しいけども、そうなってくるかな」と独特の表現で当確ランプをともした。

 チームのオープン戦は残り3試合のため、今後は2軍で調整登板する予定。現時点で首脳陣は同じロッテと戦う30日の開幕戦(Kスタ宮城)で先発を務める田中以外の投手に登板日を通告しておらず、他の投手の調子次第では開幕カードに登板する可能性もある。

 「オープン戦と公式戦は違う。野手も仕上げてくるから。自分も開幕までにやっておきたいことがある」と下柳。プロ22年目の43歳。中年の星が輝きを増している。

続きを表示

「第101回(2019年)全国高校野球選手権」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2012年3月22日のニュース