岩隈 救援で3回零封好投も中継ぎ降格危機

[ 2012年3月22日 06:00 ]

レッズ戦の6回から登板し、3回を5安打無失点のマリナーズ・岩隈

オープン戦 マリナーズ8-1レッズ

(3月20日 グッドイヤー)
 マリナーズの岩隈久志投手(30)が、中継ぎ降格の危機に立たされた。同投手は20日(日本時間21日)のレッズ戦で、6回から2番手として登板し、3回を無失点。オープン戦4度目の登板でようやく好結果を出したが、エリク・ウェッジ監督(44)は試合後、岩隈について初めて中継ぎで起用する可能性を示唆。招待選手でメジャー通算163勝のケビン・ミルウッド投手(37)が同戦で先発で好投したこともあり、岩隈の先発ローテーション入りは極めて不透明な状況となってきた。

 4度目のオープン戦登板で初めての無失点。岩隈の表情には安ど感が広がった。

 「真っすぐが高かったが、ストライクが欲しいときや打ち取りたいときにしっかり腕が振れた。結果としても良かったと思う」

 海を渡って、初めて試合途中にマウンドに上がった。6回から2番手で登板。5安打を浴び、3イニング全てで得点圏に走者を背負う苦しい投球ながら、8回1死一、三塁で狙い通りに三ゴロ併殺に打ち取るなど、何とか無失点で乗り切った。アスレチックスとの日本開幕戦(28、29日・東京ドーム)に備え、チームは23日に来日。岩隈にとっては先発ローテーション入りへ向けた最後のアピールの場となる登板のはずが、現実は「中継ぎテスト」だった。

 「きょうは岩隈の中継ぎの適性を見てみたかった。(先発した)ミルウッドの試合を支配する力。違う役割もしっかりとこなす岩隈の柔軟性。2人に感心したよ」。試合後、ウェッジ監督はそう言及した。

 当初、岩隈は21日(日本時間22日)に先発する予定だった。だが、19日にプランが急きょ変更され、16日のアスレチックス戦から中3日、しかも中継ぎでの前倒し登板となった。この背景には、岩隈がこれまでのオープン戦3試合の登板で好結果を残せなかったことがあるとみられる。

 マ軍の先発枠は5人で、ヘルナンデスとバルガスは当確。今オープン戦で好投を続けているビーバン、ノエシらと残り3枠を争う構図だったが、この日に先発した招待選手のミルウッドが5回1失点の好投。メジャー通算163勝の16年目右腕は、インディアンス在籍時の05年に、ウェッジ監督の下で、最優秀防御率のタイトルを獲得した。開幕シリーズとなる日本遠征のメンバーから漏れた場合にフリーエージェント(FA)となる契約で、先発陣の強化が課題のチームにとって、経験十分なベテランは捨てがたい存在。指揮官も「これから24時間の間に決めたい」とし、メジャー契約を結ぶ可能性が極めて高くなった。ミルウッドがローテーション入りすれば、岩隈が中継ぎに回る選択肢が大きく浮上する。

 「もっともっと、いいものが出せるようやっていくだけ」。意気込む岩隈だが、首脳陣の決断はもう目前に迫っている。

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