栗山監督 ソフト出身大嶋も使う 過去関係なし「能力があるかどうかだけ」

[ 2012年1月13日 07:32 ]

新人合同自主トレで五十嵐2軍監督(左奥)と栗山監督(右奥)は巨漢の大嶋を頼もしげに見つめる

 日本ハム・栗山監督は実績や経歴にこだわらず、早大ソフトボール部出身のドラフト7位・大嶋匠捕手(21)も実戦で起用する方針を示した。結果次第では異色のスラッガーが開幕1軍をゲットする可能性も浮上する。

 監督1年目だけに「僕自身もチームのことを勉強したい。選手が追い込まれた状態になるとどんなプレーをするのかも把握したい」。過去の実績や先入観にとらわれず、開幕までの1、2軍振り分けについては完全な実力勝負を打ち出す。

 「新人とか、高卒や大卒、社会人とかも気にしない。能力があるかどうかだけ」。現役時代にテスト入団からレギュラーの座をつかんだ苦労人の指揮官らしい考え方だ。

 この日から始まった新人合同自主トレでは1メートル80、95キロの異色スラッガーに熱視線を送った。ソフトボールから華麗なる転身を遂げた大嶋だ。「若い選手を見ていると夢が広がる。ホームラン打者は生みだそうと思ってもつくれない。打率・300、30本塁打を打てるぐらいの選手になってほしい」。キャンプの振り分けは26日のスタッフ会議で決定するが、仮に2軍スタートとなったとしても、1軍のレベルを体感させるために、実戦の機会を与える意向だ。

 真剣勝負だからこそ、見えてくる選手の潜在能力。栗山監督は実戦重視で開幕メンバーを絞り込んでいく。

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2012年1月13日のニュース