受けられなかった達川氏 北別府氏は「怖かった 言う通り投げてくるから」

[ 2012年1月13日 17:05 ]

野球殿堂入り

 北別府氏を最もよく知るのは長年バッテリーを組んだ達川氏だろう。「1球へのこだわりがすごかった。(キャンプなどで)ブルペンで投げていても試合以上の気合の入れ方だった」という。

 そんな女房役でも「練習では受けさせてもらえんかったんよ。ワシはいい音を出して捕るタイプじゃなかったから」と笑う。実際、北別府の相手は小気味いい捕球音を出して乗せていくのがうまい若手の熊沢(現2軍コーチ)が専属で務めた。

 制球力が生命線だっただけに仕上げていく調整は微妙なところにもこだわったという。「軸足のタメから肩の開きなど、変な癖がつかんように1球、1球そりゃきっちり投げていた」という。北別府氏の制球の良さを語るとき、よく球半個分をコースに出し入れできた、といわれたが、達川氏は「ボール半分外れとるなんて言うたら怒られた。縫い目ひとつ分外れとるといわんと」。

 そんな投手とバッテリーを組んだが、達川氏は「怖かった。言う通り投げてくるから、打たれたら全部のこっちの責任じゃ」と語った。ただ、同時に打者の弱点や長所が的確に把握でき、配球の勉強ができたという。「わしを育ててくれた最高の投手よ。ペイ(北別府氏)は」と最大の賛辞を送った。

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