中日75年ぶりの勝負強さ!村松が球団新人で2度目のサヨナラ打 劇打はまたも“あのバット”で!

[ 2023年6月3日 05:01 ]

交流戦   中日2-1オリックス ( 2023年6月2日    バンテリンD )

11回、村松はサヨナラ適時打を放ち吠える(撮影・椎名 航)
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 竜の「サヨナラ男」襲名だ。延長11回2死満塁、6日前にサヨナラ打を放った中日のドラフト2位ルーキー・村松が、この日も激闘に終止符を打った。

 「初球から打つと決めていました」。ワゲスパックの135キロチェンジアップを一振りで仕留めた。一塁へ駆けつつ打球が一、二塁間を抜けた瞬間、右手でガッツポーズ…したが、前進守備の右翼が一塁送球を試みる動作を見て慌てて再加速。一塁ベースへ足からスライディングし、セーフを確認してから改めて両手を突き上げた。

 「抜けてくれましたが、ライトゴロ(の可能性)もあったので、最後まで走りました」

 新人らしい愛嬌(あいきょう)を見せる半面、勝負強さは新人離れ。5月27日DeNA戦に続く2週連続の劇打。新人のサヨナラ打2本はセ・リーグでは01年赤星憲広(阪神)以来で、球団では48年杉山悟以来75年ぶり2人目の快挙となった。

 3打席凡退で迎えた8回の4打席目からバットを変更。前回サヨナラ打の際にも使用した広島・西川からもらったもので「(幸運とか)いいものがあるのかも」。立浪監督からも「よう打ちました。積極的にね。彼の持ち味」と称えられた。

 チームは今季4度目の延長戦で初勝利し、今季3度目の3連勝。日本ハムと並ぶ交流戦首位をキープした。村松は「勝ちにこだわってやっていきたい」と言葉に力を込めた。 (湯澤 涼)

【データ】
 新人の村松(中)が延長11回にサヨナラ打。今季は5月27日DeNA戦でもサヨナラ打を放っており、セ・リーグ新人でシーズン2度のサヨナラ打は01年赤星憲広(神)以来。中日では1リーグ時代の1948年に杉山悟(さとし)がマークして以来、球団75年ぶり2人目。

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