ソフトB・柳田 故郷広島で「格別」の一発! 母校にはエール「いいところを見せられて良かった」

[ 2023年6月3日 05:03 ]

交流戦   ソフトバンク5-1広島 ( 2023年6月2日    マツダ )

ヒーローの柳田はファンの声援に応える撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは2日の広島戦で先発した和田毅投手(42)が、2回に打球が左手を直撃するアクシデントで緊急降板した。重苦しい空気が漂ったが、1―0の6回無死一塁では広島出身の4番・柳田悠岐外野手(34)が9号2ランを放って振り払った。地元・広島では2016年年以来7年ぶりの一発など、猛打賞の活躍でチームの連敗を2で止めた。

 柳田は間合いを外されながらもグッと堪えタメをつくった。1―0の6回無死一塁。広島の先発・床田が投じた133キロの変化球をバットの先で捉えて一気に開放。地元・広島の夜空に舞い上がった打球は右翼席ぎりぎりに届いた。

 「打ったのはフォーク。タイミングを抜かれたけど、耐えて打つことができた。バット先だったけど、スタンドまで行ってくれて良かった」

 8試合ぶりのアーチとなる9号2ランで勝利を呼んだ。大学時代まで過ごした生まれ故郷の広島では、16年6月3日に黒田から放って以来7年ぶり2本目のアーチに「格別です。20何年、住んでいたんで」としみじみ。この日は出身の広島経済大野球部関係者が観戦に訪れていた。「(大学野球)選手権に行くみたいなので、いいところを見せられて良かったです」と母校へのエールにもなった。

 最後の打席では少し欲も出た。4回に左翼線二塁打、8回に二塁打内野安打を放ち、9回2死一塁の第5打席で三塁打が出ればサイクルヒットの快挙だった。狙ったかと問われ「もちろん」と即答。「いいところに投げられたので仕方ない」と最後はさっぱりとした様子で話していた。

 チームは前日の中日戦で逆転負けを喫して2連敗。試合前のベンチ前では柳町が「(広島は)キャプテンの庭なので3連勝しましょう!」と声を上げた。2回には先発・和田が打球を左手に受けて15球で緊急降板。ベンチに重苦しいムードも漂ったが、主砲が一撃でそれを振り払った。

 今季6度目の猛打賞の活躍で打率・324とし、オリックス・頓宮から打率トップの座を奪い返した。藤本監督は「あれが一番大きかったですね」と3安打のクライマックスだった6回の2ランに感謝した。(森 寛一)

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