【阪神・岡田監督語録】3点差追いつかれ「1時間前に終わったはずやのに」

[ 2023年6月3日 23:59 ]

交流戦   阪神6-5ロッテ ( 2023年6月3日    甲子園 )

勝利し、観客の声援に応える岡田監督 (撮影・須田 麻祐子)
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 阪神は延長11回に途中出場の小幡がサヨナラ打を放ち、連敗を2で止めた。12球団で唯一、「3連敗なし」を継続した。抑えの湯浅が9回に3点差を追いつかれ、4時間19分の試合を終えた岡田監督は、疲労の色を浮かべながらも「悪い流れの時に、なんとかしのいだのは大きいと思うね」と喜んだ。

 <テレビ・インタビュー>
 ―最後は途中から出た小幡がいい仕事をした。
 「そうですね、まあ、交流戦に入ってから全部、バント失敗だからね。西武(戦)から。本当にね、バントが成功しないんで。だからああいう展開になるのかなと」

 ―佐藤輝が出塁し、梅野がバントできず、安打で結果的にはチャンスが広がったが?
 「いやいや、まあ普通にセカンドね、バントでセカンドいうところやったけど。それはラッキーですよね。はっきり言って」

 ―本来なら8回に大きな2点が入ってあのままというのが理想。
 「1点がね、3点差になったんでね。これで、湯浅で大丈夫かなと思ったんだけど。なんか最初にちょっとエラー(木浪)があったのが、アレですね」

 ―湯浅は前回、3人でピシャッといったが?
 「だいぶ良くなってるいうのはね、前の登板であったので。前回の西武の時もね。まあ、どうかなあ、きょうはあんまりボール走ってなかったんかな。やっぱりね」

 ―打線は四球をうまく絡めた。
 「(種市は)思ったよりもキレというか、バッターボックスの中ですごく良かったみたいで。初回もね、ヒット1本というか、ホームランの3点で、あれが大きかったんで、あれがなかったら、ズルズルといってたと思いますね」

 ―大竹の投球は?
 「(代打・大下の)ホームランはちょっと予測してなかったね。(次打者の)1番の岡のところで、加治屋を用意してたんで、ヒットでつながったら(交代)と思ってたけど、まさかホームランが出るとは思わなかったですね」

 ―加治屋、岩崎はいい投球をした。
 「そうねえ。あのままね、3人で終わってほしかったけど」

 ―この展開で後ろを考えるっていうことはない?
 「いやいや、それはないですないです。はい。いやだから、最終的に勝ったんでね。負けてたら、(湯浅は)責任感が強い人間だから相当ショックだろうけど、最後にみんなの力で勝ったんでね。次はいいピッチングをしてくれると思います」

 ―9連戦の初戦は総力戦になった?
 「ねえ、先長いのに。まあ、一つずつ勝つことが、疲れもそんな出ないかも分からないですね」

 ―あすは佐々木朗希が先発。
 「いやいや、まあ普通にいきます、普通に。あんまり意識せずにね」

 <ペン取材>
 ―気持ちの面でも起伏の激しい試合だった?
 「1時間前に終わったはずやのに(笑)」

 ―小幡は最後にいい仕事。
 「木浪が最後にヒットを打ったからねえ。木浪はだいぶ落ちてきてるからね、調子が。だから、(木浪に代走を送って)足を絡めてと思ってたのが、うまいことあそこで(小幡に)打順が回ってきてねえ」

 ―9回はエラーが2つ出たり。
 「最初(木浪)のなあ、バウンドがぽーんと跳ねとったみたいやけどな。まあ、今まであんまり大事なところで出んかったからな。今日はほんと失点に絡む、そういうエラーやったから。やっぱり、今まであんまり大事なところで出んかったからな。まあ、今日はね、ほんと失点に絡むエラーやったからな。タイムリーエラーやなしに、エラーからの3点やったんで。まあ、いろんなことがあったよな9回はな。それがもう野球かもわからんけどな。向こうも貯金があって、パ・リーグ1位のチームだから、そのへんは簡単には終わらないとは思っていたけど…。でも、3点だったら大丈夫だかなと思ったな。はっきり言って」

 ―それでも勝ち切った。
 「ピッチャーを見ててもどうかなあ。こっちは勝ってたから、(勝ちパターンを)先に使ってしまってたからな。そういう意味では、どうかなと思ったけどな。あとのピッチャーが頑張ってくれたからね」

 ―西武戦の連敗はズルズルいきかねないと言っていた。その中で、きょうの勝利の意味は?
 「そうやなあ。きょう負けてたらズルズルいく負けやったやろうな、余計な。まあ、すっきり勝てればな、9回できっちり勝てればええけど、そんないつもずっといい流れではいかんしな。でも悪い流れの時になんとかしのいだのは大きいと思うね、やっぱりね」

 ―しのぐ中、主力だけでなく小幡ら若手が奮闘。
 「だからピッチャーも及川とか、あのへんがね、浜地にしても。浜地も悪かったけど、ああいう場面で同点で投げきったというのはこれからも大きいと思うけどね」

 ―8回に岩崎を使ったのは、相手の打順は関係なく、9回が湯浅と決めていた?
 「うん、そうそうそう。向こうは右左ジグザグやから、どっからいっても一緒やから。たまたま(8回の先頭が)左のポランコからだっただけで、それはそこまでもう右左は全然意識せんかったよ」

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