栗山氏が退任会見で唯一個人名挙げた 西武・源田「侍魂」受け継ぐ「本当にありがとうございました」

[ 2023年6月3日 05:30 ]

侍ジャパン・栗山英樹監督退任

西武・源田
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 歓喜の世界一から2カ月以上がたった。西武・源田の胸の内には今も栗山氏への「感謝」の2文字がある。「WBCでは選手以上にプレッシャーを感じていたと思う。選手ファーストでやってくれた。本当にありがとうございました。お疲れさまでした」と言った。

 この日の退任会見。栗山氏が侍戦士の中で唯一、個人名を挙げたのが源田だった。「この前、源田選手が現場に復帰して僕も凄くうれしかった。逆に言えば、迷惑をかけたなという思いもあった」。右手小指の骨折。大会中の故障が2人の結びつきを、そして絆をより強くした。

 3月10日の韓国戦。3回に二塁走者として帰塁した際のアクシデントだった。翌日。栗山監督から「新しい選手を入れ替えるより、たとえ(試合に)出られなくても、源ちゃんがいてくれた方が世界一になれる確率は高いと思う」との言葉をもらった。意気に感じないわけがない。源田は準々決勝のイタリア戦から強行出場。栗山監督も「WBCに全てを懸ける魂を感じた」と振り返る。そして、決勝まで出場し続けた源田は世界一奪回に大きく貢献した。

 「(栗山監督から)復帰した時に“野球界のためによろしくお願いします”と言われた。意識しながら頑張りたい」。2軍での実戦出場を経て5月26日のオリックス戦から1軍復帰。選出規定の20打席に到達したことで、この日、これまでの得票分と合わせて球宴ファン投票の遊撃手部門で1位に登場した。「ファンが楽しむプレーを体現しないといけない」。これからも「侍魂」を胸に白球を追う。

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