レッドソックス・吉田正尚 進む環境への適応 記念球は「終わった時にこの映像が蘇れば」

[ 2023年3月31日 08:52 ]

ア・リーグ   レッドソックスーオリオールズ ( 2023年3月30日    ボストン )

<レッドソックス・オリオールズ>8回、この試合2本目となる安打を放ち、マウントキャッスル(右)と話しながら安心したようなジェスチャーをする吉田(撮影・光山 貴大)
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 レッドソックスの吉田正尚(29)が30日(日本時間31日)、本拠地・フェンウェイパークでの開幕戦、オリオールズ戦に「4番・左翼」で出場。試合には敗れたが、メジャー1年目の日本人野手としては初めての開幕4番で4打数2安打1死球1打点と自らの仕事をキッチリと果たした。

 貴重な経験を積み重ねた。オリックス時代の本拠地はドーム球場の京セラドームだっただけに、屋外でのデーゲームも、試合開始時点で気温4度だった寒さも、それほど体験したことがないものだった。それでも守備は状況を的確に判断したプレーを徹底。堅実に左翼の守備位置を守り抜いた。

 守備について「デーゲームで外でやるというのはあまり経験がない。そこら辺もホーム球場になるので、しっかり慣れていって、どういうことが起きるのかっていうのも事前に把握しながら今後、プレーしていきたい」と話し、寒さについては「準備の段階でホットクリームだったり、少しでもしのげるようにというのは工夫しながらやっていました」と振り返った。できる限りの対策は施して試合に臨んだ。

 自軍ベンチへと戻ってきた初安打の記念球はロッカーへと持ち帰った。「野球人生が終わった時に、振り返ればいいなと。今は特別そこまでアレですけど、終わった時に、この映像がよみがえればいいなと思います」。経験を積み重ねると同時に、ひたむきなプレーを続け、記録も記憶も重ねていく。

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