“ライアン”対決だ 広島4番はマクブルーム 開幕戦でヤクルト・小川と対戦「スゴくいい投手という印象」

[ 2023年3月30日 06:30 ]

広島・マクブルーム
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 広島は29日、上京前にマツダスタジアムで全体練習し、新井貴浩監督(46)は31日のヤクルトとの開幕戦(神宮)へ向けてライアン・マクブルーム内野手(30)の4番起用を明言した。昨季も主に4番を務め、来日2年目の上積みに期待。中心をある程度固定した上で他の打順は相手との兼ね合いなどを見ながら、柔軟に組んでいく方針も示した。

 新井監督はマクブルームに4番を託した。昨季113試合の経験値、そして、来日2年目の飛躍を信じて指名した。

 「やっぱり4番(から決める)でしょう。しっかりした4番がいるチームは安定した戦いができる。4番はライアン(マクブルーム)でいく。あとは(打順が)決めやすい。去年の経験、実績もある。去年以上のものを出してくれると期待している」

 マクブルームも呼応した。「非常に光栄。スゴく誇りに思う。まずはその期待に応えるために、一生懸命頑張っていきたい」。昨季は打率・272、17本塁打、74打点で日本野球への適応を証明。本塁打と打点はチーム2冠だった。コロナ下の制限で春季キャンプに参加できず、開幕から約2週間遅れで戦列に加わった中で一定の数字を残した。

 キャンプ、オープン戦で約2カ月の準備を整えた来日2年目ならさらなる上積みの可能性が高く、主軸の自覚も強くなった。くしくも開幕戦で当たるのは「ライアン」の異名を持つ小川だ。“ライアン”対決を心待ちにした。昨季の対戦成績は2打数無安打。攻略の術は既に頭にある。

 「昨年スゴくいい投手だという印象を受けた。僕たちもビデオでいろいろ研究したりした。数値的なものも思い出して、戦っていきたい」

 マクブルームを4番に固定する方針を打ち出した一方、前後を含めた並びは流動的だ。オープン戦16試合でも同じ打順を組むことは一度もなかった。見極めながらの模索は開幕してからも継続。逆に言えば、誰でもあってもチャンスがあり、競争が活性化する土壌がある。

 「現時点で(打順の)固定は難しい。行き詰まって、うまくいかないときは、こちらから動きを出していくということが必要。そこは動きが出てくる。開幕のオーダーがそのまま安定して固定されるかといえばそうでもない」

 143試合は長い。5年ぶりリーグ優勝を目指す船出。新井監督は戦いながら強くなっていく航路図を思い描いた。(長谷川 凡記)

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