【関西六大学野球のキーマン】大経大・柴崎 武器は50メートル5秒9の快足 高代新監督のもとで旋風狙う

[ 2023年3月30日 03:40 ]

 大経大が生まれ変わる。侍ジャパンや阪神などでコーチを歴任した高代延博監督が、今年1月から指揮を執っている。その新体制の主役に名乗りを上げるのが、俊足巧打の外野手・柴崎聖人だ。

 「監督は自分の知らない多くの知識を持っているし、細かいところまで目を配ってくださる。監督から期待していただけているのかなと感じるので、恩返ししたいと思います」

 50メートル走5秒9の俊敏さと遠投110メートルの強肩で、ひときわ大きな存在感を放つ。昨春は打率・278(54打数15安打)、6盗塁と持ち味を存分に発揮して、2年生ながらベストナインに選出された。

 「肩の強さと足の速さは、高いレベルで勝負できると思う。そこに長打力がついてくれば…と考えています」

 打球の飛距離アップを求め、体重は昨秋終了時点の73キロから10キロ増量を目指してきた。オフ期間はウエートトレに力を注ぎ、「違いをもの凄く感じています。フリー打撃から打球の伸びや飛距離が変わっている」と打撃にパンチ力が加わった。

 ベストナインに選ばれて迎えた昨秋は、厳しい内角攻めが増えた。高代監督からは「球に向かっていけ」と口酸っぱく伝えられている。「春は自信を持って臨めていたけど、秋は責任感から重圧を感じてしまった。優勝に貢献したい。バントや守備などの仕事をやり切った上で個人のタイトルも獲りたいです」。優勝は07年秋を最後に遠ざかっている。新監督の下、柴崎がグラウンドを走り回って新しい風を吹かせる。

 ◇柴崎 聖人(しばさき・まさと)2002年(平14)4月4日生まれ、兵庫県伊丹市生まれの20歳。小学1年に稲野エンジェルスで野球を始め、中学は高槻中央ボーイズで投手。岐阜第一(岐阜)で外野手に転向し、2年春から背番号8でベンチ入り。高校通算10本塁打。50メートル走5秒9、遠投110メートル。1メートル73、80キロ。右投げ左打ち。

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2023年3月30日のニュース