【関西六大学野球のキーマン】大商大 上田、高、野中の150キロ超トリオで3連覇ノルマ 目指すは日本一

[ 2023年3月30日 03:55 ]

 大商大の3本柱が、王座奪還を狙うライバルの前に立ちはだかる。上田大河、高太一、野中太陽と最速150キロ超の3枚がそろう投手力は全国屈指。エース兼主将で最速153キロ右腕の上田が見据えるのは、相手を圧倒して王者になることだ。

 「目指すのは完全優勝です。10勝0敗で全国大会に行きたい。負けない投手になることを目標にしています」

 2年春から主戦を担い、リーグ戦通算12勝を数える。新チームでは志願して主将に就任した。「下級生の頃から、たくさん経験を積ませていただいた。自分がやらないとチームはまとまらないと思った」。主将として先頭に立ち、昨春達成した完全優勝に導く決意だ。

 最速151キロ左腕の高は、「リーグ戦では1点も与えたくない。究極を言えば、与四死球ゼロも目標の一つ」と見据える目標が人一倍高い。昨秋リーグ戦では防御率1・23と安定感を見せてベストナインに選出。「自分が日本一に貢献する」との責任感が芽生えた。

 そして、1メートル82の長身から最速154キロの速球を投げ下ろす野中もいる。「大事な場面を任されても、しっかり自分の投球をできるようにしたい」。オフ期間も投げ込みを続け、課題の制球力は改善の兆しを見せている。

 昨秋の明治神宮大会では4強に終わり、あと一歩で初の日本一を逃した。主将の上田は言う。「負けた者にしか味わえない悔しさがある。選手全員が日本一への強い気持ちを持っていると思います」。日本一への挑戦権を得るためにも、まずは3季連続のリーグ制覇をつかみ取る。

 ◇上田 大河(うえだ・たいが)2001年(平13)11月15日生まれ、大阪府大阪市出身の21歳。大商大高(大阪)では1年春からベンチ入りし、2年秋から背番号1。大商大では1年秋からリーグ戦に登板して通算12勝。50メートル走6秒5、遠投120メートル。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。

 ◇高 太一(たか・たいち)2001年(平13)7月26日生まれ、愛媛県新居浜市出身の21歳。広陵(広島)では3年春に背番号17でベンチ入りして選抜出場。大商大では1年秋からリーグ戦に登板して通算7勝。50メートル走6秒5、遠投100メートル。1メートル81、80キロ。左投げ左打ち。

 ◇野中 太陽(のなか・たいよう)2001年(平13)7月31日生まれ、大阪府門真市出身の21歳。太成学院大高(大阪)では2年春から背番号20でベンチ入り。大商大では2年秋からリーグ戦に登板して通算2勝。50メートル走6秒3、遠投120メートル。1メートル82、80キロ。右投げ右打ち。

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2023年3月30日のニュース