仙台育英、夏春連覇ならずも須江監督「次に一番頑張りたいなと思える負け方で良かったんじゃないかな」

[ 2023年3月30日 05:00 ]

第95回選抜高校野球大会第10日・準々決勝   仙台育英4-5報徳学園 ( 2023年3月29日    甲子園 )

<報徳学園・仙台育英>サヨナラ打を打たれた仙台育英・田中は涙を流す(左は須江監督)=撮影・後藤 大輝
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 昨夏の甲子園で東北勢初の日本一を果たした仙台育英(宮城)は、準々決勝で姿を消した。

 タイブレークで奪った1点を追いつかれた延長10回、なお2死満塁。8回から4番手で登板した最速143キロ左腕・田中優飛(3年)が、左前打を許して夏春連覇の夢は散った。大粒の涙を流し「最後に終わらせてしまったので夏は自分が最後を締めて優勝できるように(甲子園に)帰ってきたい」と言った。

 最速140キロ超の投手を5人そろえ、最強投手陣で夏春連覇を目指した。だが、先発したプロ注目左腕・仁田陽翔(3年)が、1回0/3を3安打3失点と誤算。昨夏の甲子園を経験した高橋煌稀(3年)、湯田統真(3年)が無失点でつないだが、今大会が初の甲子園だった田中が最後に力尽きた。

 史上5校目の夏春連覇は消えた。「負け方としては、次に一番頑張りたいなと思える負け方で良かったんじゃないかなと思います」と須江航監督。夏の甲子園連覇に向け、新たな戦いが始まる。(柳内 遼平)

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2023年3月30日のニュース