レッドソックス・吉田正尚 メジャー初安打&初打点!! メジャー1年目日本人野手、初の開幕4番

[ 2023年3月31日 05:14 ]

ア・リーグ   レッドソックスーオリオールズ ( 2023年3月30日    ボストン )

<レッドソックス・オリオールズ>6回、メジャー初安打初打点となる適時打を放つ吉田(撮影・光山 貴大)
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 レッドソックスの吉田正尚(29)が30日(日本時間31日)、本拠地・フェンウェイパークでの開幕戦・オリオールズ戦に「4番・左翼」で出場。2-8の6回無死一、二塁で迎えた第3打席でメジャー初安打を放った。

 メジャー1年目の日本人野手としては初めての開幕4番。初回無死からの第1打席はカウント2-1から3球連続ファウルで粘りながらも、最後はチェンジアップに二ゴロ。1―5の4回1死三塁からの2打席目は死球だった。通算89勝、過去6度の2桁勝利を記録しているベテランの長身右腕、カイル・ギブソンを捉えることはできなかったが、3打席目で結果を出した。

 直前で投手はギブソンから昨季45試合に登板した左腕・アキンにスイッチ。ベンチでデータを確認し、確実に投球を捉えた。高め90・7マイル(約145・9キロ)の直球を逆らわずにコンタクト。打球は二遊間を破る適時打となり、メジャー初安打と同時に初打点も記録した。

 メジャー移籍1年目ながら、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも参加。キャンプ地のフロリダと日本を短期間で往復した。WBCでは全7試合にスタメン出場。準決勝・メキシコ戦での起死回生の同点3ランなど、13打点を記録して大会新記録を樹立した。

 チーム再合流後、最初の2試合は無安打だったが、28日(同29日)のブレーブス戦で初本塁打を放つなど、残り2試合で計5打数2安打と確実に調子を上げてきた。再合流当初は「中堅方向に打つこと」と「打球角度を上げること」を課題としていたが、本番までに見事にクリアした。

 「ちょうど慣れた頃にWBCで日本に帰って、また優勝して戻ってこれて、すごくみなさんも喜んでくれましたし、そこから実戦を何試合か積んで、ケガなくシーズンまでの時期を迎えられたことはよかったと思います」。日米を往復しながらも地に足を付け、着実に開幕を見据えてきた。吉田の新たな野球人生がスタートした。

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