「藤浪は亀で前田はうさぎ」 隠し持っていたカーブに、大阪桐蔭・西谷監督が高く評価する理由がある

[ 2023年3月30日 07:20 ]

第95回選抜高校野球大会第10日・準々決勝   大阪桐蔭6―1東海大菅生 ( 2023年3月29日    甲子園 )

<大阪桐蔭・東海大菅生>2桁三振を奪って完投した大阪桐蔭・前田(撮影・須田 麻祐子)
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 【記者フリートーク】準々決勝まで隠し持っていたカーブに、前田の賢さが詰まっている。投球練習などでは頻繁に投げている球種で、投球フォームの確認などに使っている。その姿を見てきた西谷浩一監督は「前田は、投球練習でスローボールを投げたり、カーブを使って腕を巻きつけるようにしたりして投げている。工夫し、自分で修正できる投手」と高く評価している。

 指揮官は、その器用さを見て思い出すOBがいる。藤浪晋太郎(アスレチックス)だ。「修正能力では藤浪が亀で、前田がうさぎ。藤浪に1時間付きっきりで教えることを前田は5分で理解できる」。異なる成長曲線を描きつつ、前田は藤浪に並ぶ甲子園4度目の2桁奪三振を達成した。(アマチュア野球担当・河合 洋介)

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2023年3月30日のニュース